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建材・設備 RANKING

建築知識編集部が実施した読者アンケートから、建材・設備のトレンドを探ります。
日々設計・施工に携わる方々の生の声ならではの、リアルなデータが満載です。建材・設備選びで迷った際にもご活用ください!

第1回 繊維系断熱材 編  ※グラスウール・ロックウール

読者461人アンケート

図1  製品別[繊維系断熱材]採用実績(複数回答)

採用実績は「マットエース」がトップ

今月から始まる「建材・設備RANKING」。毎月、読者アンケートの結果から1つの製品分野をテーマに、採用実績、製品採用時に重視する点、今後興味のある製品などについてまとめる。

今回は、「建築物の環境対策」について聞いた読者アンケートから、「繊維系断熱材」に関するデータをピックアップする。

断熱は、室内の温熱環境を安定させ、冷暖房による消費エネルギーの抑制につながる、建築物の重要な環境対策の1つだ。木造住宅が多い日本では、「木造軸組+充填断熱」の仕様で用いられるイメージの強い繊維系断熱材だが、アンケート結果からは、集合住宅でも標準仕様としている割合が高い結果となっている。

また、現在繊維系断熱材を標準仕様としている回答者のうち7割が、今後採用してみたい断熱材として「自然・再生素材系断熱材」を挙げている。近年の環境意識の高まりが、断熱材選びにも波及しているとみることができる。

 

図2  勤務先業種(単数回答)図3  主に手がける建築物の用途(複数回答)


図4  主に手がける建築物の構造(複数回答)

 

「繊維系断熱材」で採用実績のある製品のランキングが、図1である。第1位は旭ファイバーグラスの「マットエース」で、実に回答者の半数が実績ありと答えている。

今回の回答者属性からは、「木造在来構法の住宅を手がけることの多い設計事務所」という典型像が浮かび上がる[図2〜4]。マットエースはこのターゲットでの採用率が高いということがいえる。



図5  断熱材別[標準仕様]採用状況(戸建住宅・集合住宅)(各単数回答)


戸建住宅では、回答者の半数以上が繊維系断熱材を標準仕様としていると回答している。これに次いで、発泡プラスチック系断熱材が健闘している。一方、集合住宅においても、順位こそ2位だが、1位の現場発泡断熱材とさほど離されず、3割弱の回答者が繊維系断熱材を標準仕様としていると回答している。回答者の自由回答からは、繊維系断熱材を標準仕様としている理由として、「価格が安い」「設計者・施工者ともに使い慣れている」といった意見が多くみられた。

 

図6  戸建住宅で繊維系断熱材を標準仕様としている場合のメーカー(単数回答) 図7  図6のメーカーを標準仕様とした理由(3つまでの複数回答)


図1で圧倒的な採用実績だった旭ファイバーグラスだが、戸建住宅で標準仕様にしている率は全体の約1/4で、2位のマグとほぼ同率となっている。ただし、グラスウール、ロックウールを合わせて、「メーカー無指定」の回答者が全体の3割を占めており、実際の現場での採用率は、この結果とは異なる可能性もある。自由回答からは、「基本仕様のみ示して製品選定は施工会社(材料問屋)に任せる」といった記述もみられ、繊維系断熱材では具体的な製品まで指定されていないケースもあると考えられる。

 


図8  繊維系断熱材を標準仕様としている回答者が今後採用してみたい断熱材・工法(複数回答)


現在、繊維系断熱材を標準仕様としている回答者の約7割が、今後採用してみたいとしている「自然・再生素材系断熱材」。内訳としては、セルロースファイバー、羊毛が1位・2位を占めた。また、今後も繊維系断熱材を使いたいという回答率と、発泡プラスチック系断熱材、現場発泡断熱材の回答率が拮抗している点にも着目したい。これは、図5に示した、集合住宅における断熱材の標準仕様採用率の現状と重なっており、戸建住宅も含めて、現実的にはこの3種が今後採用率を争う可能性も考えられる。

 


図9 図8の断熱材・工法を選ぶ際に重視する点


図8では圧倒的な関心の高さをみせた環境対応型の断熱材だが、図9では「環境対応」は重視する点の4位となっている。代わりにトップに立ったのは「性能」だが、図7で示した、現在標準仕様としている繊維系断熱材を選んだ理由では3位だった。ただし、図9でも「価格」は2位となっていることから、現状の断熱材選定では「価格」と「施工性」を重視しがちだが、本来的には「性能」を中心に、「価格」「施工性」ともバランスをとりたい、という回答者の意識がうかがえる。

2008/07/18登録
2008/07/18更新


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