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建材・設備 RANKING

建築知識編集部が実施した読者アンケートから、建材・設備のトレンドを探ります。
日々設計・施工に携わる方々の生の声ならではの、リアルなデータが満載です。建材・設備選びで迷った際にもご活用ください!

第3回 太陽光発電システム 編

読者461人アンケート

回答者の79.8%が「初期費用に問題アリ」

前2回に引き続き、「建築物の環境対策」について聞いた読者アンケートの結果から、今月は「太陽光発電システム」に関するデータをピックアップする。

太陽光・熱、風力、地熱などの自然エネルギーは、「再生可能エネルギー」であり、CO2排出量削減や脱化石燃料を可能にするエネルギー源として注目されている。なかでも太陽光発電は、すでに一般建築向けの設備が市場に出ており、その普及が期待されている。

しかしアンケート結果からは、太陽光発電システムの普及に向けた勢いが感じられない。「現在取り組んでいる」、また「今後強化したい」と考える環境対策としても、中位に甘んじている。

アンケート結果では、太陽光発電のデメリットとして、イニシャルコストの高さを挙げている割合が圧倒的に高い。つまり、今後システム導入時の費用負担の問題が改善されれば、普及に弾みがつくともいえよう。

 

図1  メーカー別[太陽光発電システム]採用実績


 

図2  現在取り組んでいる環境対策

図3  今後強化したい環境対策


 

メーカー別の太陽光発電システム採用実績では、シャープと京セラが2強となっている[図1]。回答者が取り組んでいる環境対策としては、「断熱・気密性の強化」と「自然素材の使用」の率が高い[図2]

今後については、漠然とした「省エネ化」を除くと、断熱・気密性の強化、自然素材の使用に加え、「耐久性の向上」が上位となる[図3]。一方で、再生可能エネルギーや太陽光発電への関心はそれほど高くない。


 

図4  太陽光発電システムの採用実績率 図5  採用した太陽光発電システムメーカーの選定理由


 

太陽光発電システムの採用実績率は、全体の3割強であった[図4]。住宅用太陽光発電システム設置比率が、2005年度までの累積で全国平均5.1件/千戸なのと比べると、回答者の実績率は高いといえる。メーカーの採用基準は、トップが「メーカーの信頼度」、次が「価格」となっており、システムそのものの特徴で選ばれてはいない実態がみえる[図5]。採用建物の用途としては「戸建住宅」が圧倒的で[図6]、その結果、設置個所も「屋根」が多い[図7]。また、屋根材一体型システムの普及が進んでいない様子もみえる[図8]

 


図6~8  太陽光発電システムを採用した建築物の用途、設置場所、採用タイプ

 

図9  発太陽光発電システムと併用したことのある機器


 

太陽光発電システムと併用した機器としては、「エコキュート」「電気温水器」の率が高い。そもそもが発電を行うシステムであり、消費エネルギーの中心を電気におく生活と相性がよいことが、併用機器からも明らかになっている。太陽エネルギーの有効活用という点では、熱エネルギーの利用価値も大きい。4位に太陽熱温水器が入っていることから、そうした意識の高い建築主、設計者がしっかりと存在することもうかがえる。一方で、風力・地熱など、その他の再生可能エネルギーの併用率は非常に低くなっている

 

図10 全回答者の考える太陽光発電システムのメリット・デメリット


 

太陽光発電システムのメリットをみると、1位、3位、4位が「社会貢献」「イメージ」に関するものであり、具体的なメリットは、「光熱費を削減できる」が2位に入っている以外、低い回答率となっている。一方、デメリットとしては、「初期費用が高い」という具体的な問題点が、比類ない値を示している。このことから、太陽光発電システムがよいとは分かっているものの、導入時の費用的な問題が大きく、それを凌駕する具体的なメリットをつかめていない様子がみえる。また、助成金の復活を望むコメントも少なからずあった

2008/09/05登録
2008/09/05更新
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