
建築知識編集部が実施した読者アンケートから、建材・設備のトレンドを探ります。
日々設計・施工に携わる方々の生の声ならではの、リアルなデータが満載です。建材・設備選びで迷った際にもご活用ください!
読者150人アンケート
今回は、「建築物の耐久性向上」について聞いた読者アンケートの結果から、「金属系屋根材」に関するデータをピックアップする。
軽量性、および、長尺がとれて加工性もよいなど、意匠性の高さが特徴とされる金属系屋根材だが、アンケートの結果からは、風や錆への対応力を気にしている傾向がみられた。
また、新築時の採用率の高さと、コストに対する要望が強い点も、今回のアンケート結果で見られた特徴といえる。
メーカー別の採用実績は、クボタ松下電工外装がトップではあるが、飛び抜けて採用実績の高いメーカーは見られない[図1]。反面、11位以下の各社の採用実績は、10%台以下と軒並み少なくなっている。
回答者は、「木造在来構法の住宅を手がけることの多い設計事務所」を中心に、工務店・建設業も多い[図2~4]。また、工場・倉庫などもある程度手がけており、これがBEST10の結果にも反映されていそうだ。
[図5]
金属系屋根材は、メーカーレベルではなく製品レベルで指定されている傾向が強いことが分かる。個々の製品レベルまで落とし込んで、性能と意匠の両面で検討されていそうだ。
[図6]
第2位の耐久性・耐候性に注目したい。いまだ、トタン屋根のイメージで語られることも少なくない金属系屋根材では、「もちのよさ」を重視する傾向にあるといえる。
[図7]
「頻繁に」と「たまに」を合計すると、新築では6割強が金属系屋根材を採用している。改修時は、カバー工法での採用率は低く、むしろ葺き替えの採用率が高い。
[図8]
折版葺きは、工場・倉庫などでの採用が高そうなことを考えると、住宅の金属屋根の葺き方としては、平葺き、瓦棒葺き、横葺きが拮抗していことが分かる。
[図9]
標準的な単価の中心は、2,000~4,000円台だということが分かる。ただし、8,000円以上の高額域も、ある程度の割合を示していることに注目したい。
[図10]
選定時の重視ポイントと同様、コスト問題への要望が強い。また、耐風性への要望が強いことも特筆される。「軽さ」が特徴の金属屋根ならではの要望といえよう。