
建築知識編集部が実施した読者アンケートから、建材・設備のトレンドを探ります。
日々設計・施工に携わる方々の生の声ならではの、リアルなデータが満載です。建材・設備選びで迷った際にもご活用ください!
読者260人アンケート
今月も前号に引き続き、「建築物の耐久性向上」について聞いた読者アンケートの結果から、「瓦・スレート」に関するデータをピックアップする。
日本では古くから屋根材として瓦が使われており、窯業系屋根材へのなじみは深い。一方、近年では、コストパフォーマンスの高さと軽さから、瓦に代わりスレートが多く用いられるようになっている。 スレートは、長年アスベストを含んだ「石綿スレート」を指すことが多かったが、最近では無石綿化が進み、環境対応力も上がってきている。
スレートの通称として使われることの多い「コロニアル」「カラーベスト」は、いずれももともとクボタの商品名である。 そのクボタの住宅建材事業部と松下電工外装が事業統合したクボタ松下電工外装が、採用実績でトップとなっている。
前号「金属系屋根材」に続き、採用実績トップはクボタ松下電工外装[図1]。全メーカー中唯一、回答者の採用実績率が50%を超えている。 屋根材と採用建築物の関係では、瓦・スレートの採用は戸建住宅に集中し、アスファルトシングル、金属系では戸建て以外の採用率が高まる[図2]。 屋根材の採用状況では、「頻繁」「たまに」を併せた実績で金属系屋根材が突出し、粘土瓦、化粧スレートが続いている[図3]
[図4]
前号の金属系屋根材同様、瓦・スレートも製品レベルで指定される傾向が強い。性能・意匠の両面が求められる建材ならではだが、「指定しない」が高率である点にも注目したい
[図5]
「デザイン」重視が圧倒的で、「色」も2位となっている。「デザイン」35.8%(3位)、「色」9.4%(8位)だった金属系屋根材と比べ、より意匠性が重視されているようだ
[図6~8]
形状別では、粘土瓦は和形(J形)、化粧スレートでは平形の採用率が高い。一方厚形スレートは、図3からも分かるように採用率は高くなく、図8でもその傾向が見られる

[図9]
屋根形状との関係では、切妻、寄棟での実績が高い。逆に越屋根以下の特殊な形状では極端に低い数値となっており、一般的な屋根形状での採用率が高い傾向が見える
[図10]
瓦のみならず、スレートへもさらなるコストパフォーマンスの向上が求められている。また、ここでも「デザイン」が高率だ。図5と併せて、デザイン重視の傾向が顕著である