
建築知識編集部が実施した読者アンケートから、建材・設備のトレンドを探ります。
日々設計・施工に携わる方々の生の声ならではの、リアルなデータが満載です。建材・設備選びで迷った際にもご活用ください!
読者260人アンケート
前回に引き続き、「建築物の耐久性向上」について聞いた読者アンケートの結果から、「金属系外壁材」に関するデータをピックアップする。
かつては耐凍害性の高さから、寒冷地での需要が高かった金属系外壁材。しかし現在では、塗装技術の進歩や、基材であるガルバリウム鋼板の絞り技術の改善などにより、質感が高く、立体感のある製品が各社からラインナップされ、意匠性の高さもポイントになっている。
とはいえ、アンケート結果を見ると、今後の要望として「デザイン」を挙げている率が飛び抜けて高い。意匠性が高くなっているとはいえ、建物のイメージを決定する外壁材だけに、金属系外壁材に対するデザインへの要望はまだまだ強いことが分かる。
採用実績のあるメーカーでは、アイジー工業をクボタ松下電工外装が追っている[図1]。
金属系外壁材は、戸建住宅では3番目の採用率となっている[図2]。近年は、絞り技術の改良により凹凸感の深い製品も出るなど、人気のタイル調・石積み調などのテクスチュア[図3]にも対応するようになっている金属系外壁材だが、今後の要望からは、意匠性が高く値ごろ感のある製品が強く求められていることが明らかになった[図9]。
戸建住宅、集合住宅とも、金属系外壁材を含む乾式工法の外壁材が頻繁に用いられていることが分かる[図4~5]。特に戸建てではその傾向が顕著で、施工のしやすさが支持の要因になっていると考えられる。
[図6]
金属系外壁材は建物のイメージを決定する重要な部材だけに、前回紹介した窯業系外壁材と同様に「製品を指定する」の回答率が高い。製品に対するユーザーの意識が高いことを表している。
[図7]
前回紹介した窯業系外壁材同様、金属系外壁材も選定時には「デザイン」が重視される傾向が明らかになった。「色」や「テクスチュア」など、意匠性を計る項目が上位に入っているのも、同様の傾向からであろう。
[図8]
材料単価では、2,000円~5,000円台が中心だ。一方で、7,000円~9,000円台のゾーンもある程度の割合を示す。前回紹介した窯業系外装材と比べても、より高額な域での率が高くなっている。
[図9]
今後の要望も「デザイン」がトップである。ただし、決定時に重視する点と比べると「コスト」の率が上がっている。意匠性が高く、かつコストパフォーマンスのよい製品が求められているといえる。