
建築知識編集部が実施した読者アンケートから、建材・設備のトレンドを探ります。
日々設計・施工に携わる方々の生の声ならではの、リアルなデータが満載です。建材・設備選びで迷った際にもご活用ください!
読者179人アンケート
今回は水廻り設備について聞いたり読者アンケートの結果から、衛生陶器(洋式便器)に関するデータをピックアップする。
和式から洋式、便座暖房、温水洗浄機能と進化してきた便器。最近は温風乾燥機能や消臭機能などさらなる高機能化が進み、それらの採用率も高くなっている。 そうしたなか、環境負荷の低減にも寄与する洗浄水の節水は、衛生陶器に対する要望として高位に挙げられている。
また、清潔さが求められる設備でもあるため、清掃のしやすさは、選定条件・今後の要望の両項目において重視されている。
近年、タンクレスタイブが登場するなど、よりシンプルなデザインに移行しっつある衛生陶器だが、デザイン性の向上に加え、節水、清掃のしやすさなどもキーワードになっているようだ。
![図1 メーカー別[衛生陶器(洋式便器)]採用実績](/files/e/kenchi/ranking/rank10_z01.gif)
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採用実績のあるメーカーでは、TOTO、INAXの2強を、パナソニック電工が追っている[図1]。バス・トイレキッチンの水廻り設備で、メーカーが統一される割合はそれほど高くないのが現状だ[図2]。また、浴室・洗面・トイレを組み合わせて一体化する率はまだ低く、ほかの居室との併設もあまり行われていない[図3・4]。 利用者の使い勝手を勘案した、水廻りの一体化や居室への併設などには、まだ提案の余地がありそうだ。
[図5]
衛生陶器の指定状況は、製品・メーカー単位での指定を合わせると9割に迫る。ユーザー側が常に製品・メーカ一一を意識している設備だといえよう。
[図6]
製品・メーカー決定時には、価格に次いで清掃のしやすさが重視されている。またデザインが3位になっており、衛生陶器もデザインで選ばれる率が高いといえる。
[図7]
多くの機能で、頻繁に採用する率が6割を超え、たまに採用するまで含めれば、タンクレスも含めて7割超となる。トイレの高機能化が進んでいることは明らかだ。
[図8]
併設設備の採用傾向は、上位と下位で2分された。特に室内暖房やテレビなど、トイレ滞在時の快適性を向上させる設備についての採用率は低くなっている。
[図9]
今後の要望では、価格と並び清掃のしやすさがトップとなっている。節水性への要望も高く、ランニングコストの節減、環境負荷の低減などへの志向が背景にあるものと思われる。