SCENARIO001

"IT(Information Technology)"とはつまり、情報技術を指すが、非常に曖昧な、本質の見えにくい言葉である。例えば大型コンピュータや通信ネットワーク、ICタグのような小さい製品までITで一括り。それらを引っくるめて呼称するのにITという言葉は便利だろう。しかし、「ウチはITで会社でよくするんだ」とか、「IT戦略が当社の経営戦略なんだ」と言われると、「それは違うのではないか、本質がぼやけてはいないか」と苦言を呈したくなる。
曖昧なITという言葉を使っているうちは、要するに対象が絞れていないことの証でもある。狙いや目的、それを実現する手段、かかる費用、効果、それら戦略的に絶対に必要なことが絞れていないわけだ。それで私は"デジタル"という言葉を意識的に使うようにしている。デジタルという言葉の意味は、「情報を0と1、またはONとOFFで2値化すること」と非常に明快だ。
情報をデジタル化することによって可能になることが、会社の経営戦略にどのように寄与するか。デジタルという言葉を使うことによって、本質が見えてくる。

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