HINT053

テープレコーダーのような形状の製品をソリッド系の3次元CADでモデリングするには、四角い形状を基にカットするとか、薄肉化する、フィレットをかけるといった操作で進めていく。ある意味、ソリッドモデリングの典型といえる。ところがほぼ形状が出来上がった後に、意匠面のキャラクターラインをもう少し開いたらどうなるかという要望なり要請が出てくる。とするとソリッドモデリングから一転して、ワイヤーフレームを動かし、そこに乗っている面を動かすという操作が必要になってくる。
米Spatial社が開発するモデリングカーネルのACISは、これをデフォーマブルやローカルオペレーションとして実現しているが、ソリッドで作っていても最終局面では、面や線単位で動かしたい場面がしばしばある。設計プロセスによっては、ヘラで削るように作りたいとか、全体をふわっと膨らませたらどうなるかという、ワイヤーフレームとサーフェスとソリッド機能が混在したような要望もある。こういったデザイナーや設計者がやりたいことに対して、ソリッド系CADがどれだけ応えてくれるかというのは現在、最も注目されている部分のひとつのように思われる。

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