HINT063

一時期、パラメトリックベースのソリッドCADが、「パラメトリック機能を使うことで、類似設計はバリバリできる」として売られた。1人の設計者が同じモノをずっと設計しているなら、類似設計は可能だろうが、実際にはトポロジが変われば、拘束の付け方がよほどうまい人でないと、自分が過去に設計したものでさえ使えない。複数の設計者ならなおさらのこと、ほかの人が作ったモデルのパラメータだけを変えて流用できるかといえば、おそらく不可能に近い。結果的にはコンサルタントを雇って、どうやって寸法拘束、幾何拘束を付けるかとか、設計手法の標準化をするかということを、対価を払って習得して初めて、使える状態になったというのが実際のところだろう。
道具はあくまで道具にすぎない。ナレッジ機能やパラメトリック機能で設計がバラ色になる、格段に省力化できるとは思わないほうがいい。道具の目先の変わった機能にはトライしない手はないと思うが、使いこなすにはCADへの投資以上の自社努力か、コンサルタントの手を借りる必要はありそうだ。

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