POINT067

1970年頃から企業でのコンピュータ利用が著しく進展した。当時の利用用途は事務電算、いわゆるOAである。OA(Office Automation)とは文字どおり、オフィスワークで扱う文字や数字の処理を自動化するということ。これが企業でのコンピュータ利用黎明期の情報化であった。OAのコンセプトは、不安定な動きをする人間に不安定な結果を招くような作業はさせない。計算処理なら、四則演算に基づいて答えを出すことだけが重要で、計算間違いを起こす人間には不向きの作業だ。かつての事務処理では、そろばんは不可欠だったが、OA化によって人間もそろばんも不要になった。これはある意味、人間をルーチンワークから解放したという功績があった。コンピュータ制御技術を用いて工場を自動化するFA(Factory Automation)も同様で、単純作業を自動化したことで生産性は向上した。
一方、設計や製造といったエンジニアリングプロセスについてはオートメーション化が遅れてきた。このプロセスの自動化ができなかったのは、業務/作業内容がルーチン化しにくいとか、各人が蓄積したノウハウで仕事をしている範疇が広いということの証拠でもあるだろう。

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