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CAD・PC製品レビュー

「adpack」シリーズ
価格●378,000円(税込)
問合せ●株式会社アークデータ研究所
URL●http://www.archdata.co.jp/adpack/
対応バージョン
AutoCAD 2007、Autodesk Architectural Desktop 2007
モニタ
解像度1,024×768 以上 TrueColor対応
ドライブ
CD-ROMドライブ必須(インストールに使用)
HDDの空き容量
約350MB(フル機能をインストールした場合)
※インストール先ドライブのフォーマットタイプによって必要空き容量は異なる(AutoCADが必要とする容量は含まず)
その他
●スタンドアロン版 ハードウェアロックを接続可能なUSBポート(使用するハードウェアロックの種類によって異なる)
●ネットワーク版 TCP/IPプロトコルによるネットワーク環境
「新天地で再び進化を開始した 人気の建築アプリケーション
山崎健次 氏 2007年4月、「AutoCAD」上で動作する建築専用アプリケーションとして幅広いユーザーを持つ「adpack」シリーズが、構造計画研究所からアークデータ研究所へ事業譲渡された。アークデータ研究所は、新しいタイプの一貫構造計算プログラム「ASCAL」が話題を呼んでいる新進気鋭のソフトウェアベンダー。しかも、同社で新たにadpackシリーズの開発/販売を担当しているCADソリューション部の部長山崎健次氏は、かつて構造計画研究所で約20年にわたってadpackシリーズのプロダクト・マネージャを務めたキャリアの持ち主であり、 adpackシリーズのすべてを知り尽くしていると言っても過言ではない。またとない新天地を得て、再び進化を開始したadpackの新展開について、山崎氏に話を聞いてみた。
「adpackは、建築業界で最もスタンダードなCADである、AutoCADにアドオンする建築アプリケーションです。各種建築図面の作成に便利な専用機能を豊富に搭載し、操作の習得が簡単という特徴を持ち、幅広い建築のプロの皆様に支持されています。今回、当社がこのadpackの企画/開発を引き継ぐことになり、私自身、長年親しんだ旧友に再会したようで非常にうれしく、とても興奮しています。ぜひ、これまで以上にユーザーの皆様に喜んでいただける製品にしていきたい、と考えています」。機能アップなどの開発ペースに関しても、今回の移行を機に再びこれまで以上に大きな力を注いでいきたい。そう山崎氏は力強く断言した。

構造計算の審査厳格化に対応 任意形状の建物を一貫構造計算
「開発はまず、最新のAutoCAD 2008への対応を最優先させていますが、実はこれと並行して、当社の一貫構造計算プログラム『ASCAL』との連携という新たな試みにもチャレンジしていく計画です」。山崎氏の言うASCALとは、任意形状の建築物の一貫構造計算を行う専用プログラムだ。従来のグリット形式の一貫構造計算プログラムは使用上の制限が多く、曲面や円弧など変形の建物の場合は形状を作ることもできなかったが、ASCALなら複雑な建物形状も忠実に再現して、完全な立体解析を行うことができるのである。CADライクなインターフェイスとともに、これまでにない、使いやすく精度の高い一貫構造計算プログラムとして、多くの構造設計者の注目を集めている。
「従来の一貫構造計算プログラムでは、特異な形状を正確に再現することが難しく、従来は仮モデル化して計算するのが一般的でした。しかし、耐震偽装事件の影響などにより構造計算の審査も厳格化が進み、仮モデルで計算したものも実際の建物との整合性をチェックされるケースも増えています。こうした流れは今後ますます強まると考えられ、もはや従来のグリット式一貫構造計算プログラムでは対応できません。そこで複雑な建物形状も容易に忠実に再現し、計算することができるASCALへの注目が高まっているというわけです」。
では、この注目の構造計算ソフトであるASCALと建築アプリケーションadpackのデータ連携とは一体どのようなものなのか。山崎氏が企図しているのは、例えばASCALで行った断面算定の結果をadpack側で読み込んで、これを基に簡単に図化できるようにしようというもの。つまりこのデータ連携によって、構造設計者は使いやすさに定評があるadpackを使って、伏図、軸組図、断面リストなどを、極めて容易に、スピーディに作成できるようになるわけだ。そうなれば当然、構造図作成にかかわる手戻りなどのロスも減らすことができる。
「adpack-PROの構造図機能には、便利な構造専用コマンドも豊富に付いていますし、操作の修得も容易です。ASCALと併せてご利用いただけば、構造図の作成工程は従来の3割から4割程度は効率アップできるでしょう。私たちの計画では、2007年の夏までにはこのデータ連携を実現していく予定です。AutoCADで構造図を書くことに苦労されている構造設計者の皆さんは、どうぞご期待ください」。このようにまったく新しいデータ連携の実現により、新たなフィールド、新たな可能性を開拓し始めたadpackシリーズだが、実はこのデータ連携の先には、同社が描く一層スケールの大きな未来構想が広がっているのである。

adpack/ASCALの連携から さらに拡大するデータ連携構想
「実はASCALは、すでにオートデスク社の3次元建築CAD『Revit Architecture』とのデータ連動を実現しています。また、さらに将来的には『Revit Structure』ともデータを連携させることを構想しています。つまり、当社ではASCALとadpack、そしてAutoCADとRevitの4者によるデータ連携の実現を目指しているのです」。
例えば前述のとおり、ASCALで計算した断面算定の結果をadpackで読み込んで断面リストを作成すれば、この断面リストをAutoCADを介して Revit側に渡すことができるのだ。そうすれば、Revitで伏せ図や軸組図などを作成することも可能になる。つまり、同社のASCALを中心とした「データ連動の輪」にadpackが加わることにより、建築3次元CADであるRevitと一貫構造計算プログラムであるASCALによる構造設計の一連のプロセスに、さらに円滑な相互運用性が実現されることになるのだ。まさに、構造設計の最も進んだ、新しいスタイルが、ここに生み出されようとしているのである。
「このような、極めて強力かつ可能性豊かなデータ連動のコンビネーションを核に、私たちアークデータ研究所では今、さらに意匠分野や施工分野、設備分野についても、さまざまな構想を練っているところです。adpackユーザーやASCALユーザーの方々はもちろん、またそうでない建築の関係者の皆さんも、私たちの今後の展開に、どうぞご注目ください」。


「adpack&ASCAL」――ここに注目!
POINT1
adpack/AutoCADアドオン建築統合システム
POINT1
躯体作図にオブジェクト指向を取り入れ、設計変更に伴う煩雑な編集作業を支援する建築統合システム。柱/壁/建具に面積表もオブジェクト化し、三斜と面積表も動的にリンク。また異縮尺機能により、一般図と詳細図を動的リンクし、一般図/詳細図の一元管理が可能だ。建築意匠/仮説設計図/電気設備/空調衛生の機能をパックした建築統合システム1と、意匠/仮説計画に構造図/躯体図/重機作図を加えた建築統合システム2がある。
POINT2
ASCAL/グリッドフリー建物を一貫構造計算
POINT2
層、層ー軸、軸の一貫設計プログラムの入力の容易さと、汎用解析プログラムの自由形状入力の利点を持つ一貫構造計算プログラム。荷重伝達できるスラブ、小梁があれば、トラス屋根材軸偏心、任意形状のビル建物からプラント構造物、橋梁まであらゆる構造種別についても、荷重から応力計算、保有体力、計算書作成まで一貫計算する。RC造/S造/壁式RCまで建造物の一貫構造計算が可能。また、新たに木造に建築対応するASCAL木造も登場した。(データ提供●J.T.I)
POINT3
adpack/ASCALから広がるデータ連携
POINT3
現在、adpackはASCALとのデータ連携を目指して開発が進められている。このデータ連携が実現すると、ASCALで断面算定した結果の断面リストをadpack側で読み込み、断面リストを自動生成させる計画だ。ASCALはすでにオートデスクの建築3次元CAD「Revit Architecture」とのデータ連携を実現しており、今回のadpack/ASCALの連携が実現すれば、ASCAL/adpack/AutoCAD/Revit Architectureの4製品がつながることになる。アークデータ研究所ではこれを生かして、構造設計分野だけでなく、意匠分野、施工、設備などの分野に関しても、さまざまな形で業務支援を行っていく計画である。その他IntelliCADベースのadpack-DesireシリーズもPRO並の機能を実現する計画がある。


■「adpack」シリーズの詳細は
 株式会社アークデータ研究所

 http://www.archdata.co.jp/adpack/


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