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CAD・PC製品レビュー

Autodesk 3ds Max 2008

ワンランク上の建築CGを実現

3ds Max+mental rayで高品質アニメーションを

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User≫≫ 前田建設工業株式会社
創業●1919年1月/資本金●234億5,496万8,254円
URL●http://www.maeda.co.jp/
価格
512,400円(税込)
OS
32bit版:Windows XP Pro(SP2以上)/Vista
64bit版:Windows XP Pro x64/Vista
CPU
32bit版:Pentium 4 、Athlon XP以上
 64bit版:EM64T、Athlon 64以上、Opteron
メモリ
32bit版:512MB以上(1GB推奨)
64bit版:1GB以上(4GB推奨)
HDDの空き容量
500MB以上(2GB推奨)
その他
DVD-ROMドライブが必要
試行錯誤の果てに行き着いた3ds Maxによる一環境
 前田建設工業は、わが国の建設業界においても、特にチャレンジ精神あふれる社風で知られる大手ゼネコンである。各種の先端的な建築/土木技術への挑戦はもちろん、3次元設計への取り組みにも積極的だ。そんな同社だけに、3次元CGを核にしたデザインビジュアライゼーションの可能性にも早くから着目。その積極的な導入/活用を進めてきた。具体的には1987年から各種のCG技術を導入し、広く設計業務の支援全般に活用してきた。現在では、建築パースやアニメーションなどによる各種のプレゼンテーション用途への利用はもちろん、新工法や施工プロセスの検証、あるいは設計初期段階におけるボリューム検討や色彩設計に至るまで、活用フィールドは大きく広がっている。そんな同社がCG制作におけるメインツールとして統一的に活用しているのが、「Autodesk 3ds Max2008」(以下3ds Max)なのである。そこで同社建築エンジニアリング・設計部の副部長を務める由井三平氏に、3ds Maxの導入経緯と活用法について話を聞いた。
「実は私たちが3ds Maxをメインツールに採用したのは、2006年のことなのです。以前は別のCG製品を使っていたのですが、ある時期、その製品が一新されて、私たちにとって非常に使い勝手の悪いものになってしまったんですね。そこで、ちょうどクオリティアップを図りたいと考えていたこともあり、ツールを一新すべく別の3次元CGを探し始めたのです」。言うまでもなく、近年はプロユースの3次元CGソフトも、多種多様な製品が販売されるようになっている。当然、由井氏もさまざまなCGソフトを試用し、比較検討して選び抜いていった。
「その時期はかなり試行錯誤しましたが、最終的に私たちが行き着いたのは、やはり3dsMaxでした。モデリングやレンダリングなどの基本的な性能の高さはもちろんですが、プラグインが豊富で多様な表現/効果を容易に試せること、そしてマニュアル類も数多く出ているのでデザイナーが学びやすい点も非常に魅力的だったのです」
同社のCG制作チームは総勢10名ものデザイナーを擁しているが、3ds Maxへの移行は由井氏の期待以上にスムーズに進んでいった。当初は、モデリングだけ別のモデリングソフトを使うなどの試行も行われたが、最終的にはこれも3ds Maxで作ったほうがモデリングしやすいという結論が出た。1年後には、すべての作業を3ds Maxで完結させる制作環境が確立されたのである。
「レンダリングも同様で、3ds Max搭載の標準品を使っています。V-RayやMaxwell Renderなどをテスト的に試用していますが、実装されているmental rayも素晴らしい絵が出ています。以前は重いとか設定が難しいといわれましたが、最近のバージョンアップやパソコンの性能向上でずいぶん使いやすくなってますよ。実際、最近私たちはこのmental rayによるアニメーションに挑戦したんです」



mentalray&エイトコアでハイレベルなアニメーションを 
 3ds Maxでは、一貫したレンダリング用インターフェイスで緊密に統合された、複数のレンダラーを使うことができる。高速処理できるスキャンラインレンダリングと、より高品質なレンダリングが可能なmental rayを使い分けることが可能なのである。
「当社の場合、通常のパースやアニメーション制作においては、スキャンラインレンダリングで仕上げるケースがほとんどです。mental rayによるレンダリングは、高品質だが時間がかかるというイメージが強く、時間的制約の強い通常の制作業務では少々使いにくかったというのが、正直なところでした」。だが、由井氏が率いるCGチームでは、コンペティションやそのほかのプレゼンテーション用途、社内向けの各種CG制作業務以外にも、グループ外の取引先などからCG制作を請け負うことがある。多くの場合、それはプロモーション目的で使われるビジュアライゼーションの制作であり、仕上がりにも通常よりワンランク上のクオリティが要求される。「今回の依頼は、長年お付き合いのあるマンションデベロッパーからのもので、新しい大型マンションのプロモーション用アニメーションでした。モデルルームなどで放映する4分30秒ほどのムービーですが、これまでになく高い品質が求められたんです。そこでmental rayを使ってみよう、と考えました」。由井氏のこの決断の背景には、同時期に行われたハード環境の変化がある。この頃、CG制作チームのコンピュータの更新が進み、クアッドコア/デュアルCPUを搭載した最新ワークステーションが導入されたのである。つまり、同氏はエイトコアCPUのパワーを、これも3ds Maxの大きなメリットであるネットワークレンダリング機能を生かして結集し、mental rayによるレンダリングを快適に走らせようと計画したのである。
「狙いは成功でした。さすがにエイトコアCPUは強力でしたし、マルチコア対応の3dsMax自身がそのパフォーマンスをフルに引き出してくれた。この組み合わせは想像以上に強力ですよ」。ムービーの制作期間はトータル2カ月ほどだったが、製作途中でも毎週のようにクライアントへのプレゼンテーションが求められ、建物の色味/質感などの細かい表現はもちろん、昼/夜の環境光を変えたバリエーションや植栽の季節による変化、繊細な動きの表現まで、高いクオリティと多彩な表現が要求された。3ds Maxとmental ray、そしてエイトコアCPUマシンの制作環境でなければ、このクオリティとスピードを実現するのは容易ではなかったろう。「最初は不安もあったようですが、最終的な仕上がりにはお客様にも満足いただけたようです。次はぜひHDTV品質のアニメや、竣工写真レベルの映像をmental rayの機能を最大限利用して、実現したいですね。例えば設計図からストレートにCG化するだけで、作り手の技量にかかわりなく一定以上の品質のフォトリアルCGが出来上がる環境が理想。3ds Maxとmental rayというツールの力でスタッフの基本的なクリエイティビティを高いレベルで平準化し、その上で個々人のスキルを高めていきたいですね」

 

≫≫User of this PRODUCTS

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前田建設工業株式会社
建設本部建設エンジニアリング・設計部
建築設計グループ副部長
由井三平 氏

 

「ゲームや映画などで、CGに対する一般消費者の目も肥えています。建築ビジュアライゼーションのクオリティは、ますます高めていく必要がありますね」

 



Autodesk 3ds Max 2008」-ここ に注目!
POINT1
シーンエクスプローラによるシーン管理
 3ds Maxシリーズの最新バージョン97-1_3dsmax_b.jpg「3ds Max 2008」では、大量のオブジェクト97-2_3dsmax_c.jpgを使う複雑なシーンの処理を円滑にする編集用ツールのほか、シーンデータの階層的ビューと高速でシーン分析を行えるシーンエクスプローラを搭載している。シーンエクスプローラでは、オブジェクトタイプまたはプロパティ(メタデータを含む)ごとに検索基準を使用し、柔軟で拡張性高くシーンをソート/選択/検索。また、複数のエクスプローラインスタンスを保存/格納して、シーンで選択されているオブジェクトの種類にかかわらず、オブジェクトのリンク/リンク解除/名前変更/非表示/フリーズ/削除を行うこともできる。またオブジェクトプロパティを表示/編集できるように列を構成することも可能だ。
POINT2
複雑なシーンの処理プロセスを効率化
  97-3_point2.jpg3ds Max 2008では、その最適表示機能により、ユーザーが定義したフレームレートに合わせ、シーンの表示を自動的に簡素化するなど新たな技術が統合され、インタラクティブなパフォーマンスが向上している。例えば最小のオブジェクトを非表示にするか、遠方のオブジェクトの詳細度を低下させるかどうかなど、シーン表示の調整をユーザーが指定すれば、3ds Max が最良の方法を計算する。

POINT3
ゲームエンジンテクノロジーから生まれたレビュー機能97-4_point3.jpg
3ds Max 2008は、さまざまなレンダリング設定に対して瞬時にフィードバックが得られ、素早く反復できる強力なツールセット、レビュー機能を搭載した。レンダリング処理に時間をとられることなく、望みどおりのデザインを追求したり、クライアントや上司の目の前で行うフィードバックセッション、そのほかの反復的ワークフローに最適である。このレビュー機能は、最新のゲームエンジンテクノロジーをベースにしている。


■「Autodesk 3ds Max 2008」の詳細は
 オートデスク株式会社式会社

 http://www.autodesk.co.jp/3dsmax
3次元CG


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