• HELP
  • SHOP CART






CAD・PC製品レビュー

2次元製図からプレゼンまで対応し、多彩なデザイン機能を備える2次元/3次元汎用CAD

VectorWorks 2008

CC05_036-037_Re_VW_a.jpg
「VectorWorks Designer with RenderWorks 2008」のインターフェイス。操作内容をイメージしやすいモダンアイコンや、[アクティブレイヤ/レイヤリスト]などのボタンを集約した表示バーなど、視認性、操作性共に向上した。
 「VectorWorks 」は建築/インテリア/機械製図に対応した汎用CADソフト。図形の概念として「線」だけではなく「面」も併せ持ち、1つのパッケージで2次元と3次元の作業を行える。これにより、図面を着色して雰囲気やイメージをよりわかりやすく伝える手法「ショードローイング」に適した多彩な表現が可能になっている。OSはWindowsとMacintoshに対応している。

明快なインターフェイスと充実したプレゼン機能
 今回のバージョンアップでは、製品ラインアップが一新され、「VectorWorks 2008」シリーズとして発売された(別表参照)。ラインアップのベースが「VectorWorks Designer 2008(以下、Designer)」と「VectorWorks Fundamentals 2008(以下、Fundamentals)」になり、それぞれの上位版として「RenderWorks」が同梱されている。単体で購入した場合でも、後から必要なパッケージを追加してグレードアップできる。ただし、RenderWorksとのセットシリーズのほうが単体より安価で購入が可能だ。
 VectorWorks 2008シリーズでは、Designer/Fundamentals共にインターフェイスが一新された。絵を用いて操作内容を端的に表した「モダンアイコン」やさまざまなボタンが集約された「表示バー」を採用し、視認性が増している。2次元/3次元共に機能が拡張され操作性が向上したほか、カラーパレットで選べる色が無制限となるなど、プレゼン関連機能も強化された。ファイル共有機能の強化に伴い、DesignerではPDFファイルやイメージファイルを参照できるようになった。また、ユーザーによってカスタマイズされた各種設定をローカルのハードディスク上やネットワークドライブ上に保存してどのコンピュータからでも利用できるなど、マネージメント機能も向上している。なお、図面データの拡張子はこれまでの「*. mcd」から「*. vwx」に変更され、バージョン10/11/12への書き出しが可能となっている。

作図効率がアップする2次元図面回転機能を搭載
 Designerでは、2次元の図形が書かれた図面全体を回転することで傾きのあるプランの図面を水平/垂直な状態で作図できるようになり、作業効率がアップした。回転は、[表示]バーに角度を入力するか、マウス操作で回転する方向と角度を指定することで設定が可能だ。設定を[画面登録]で登録しておけば、すぐに回転させた状態に切り替えることもできる。
 Fundamentalsでは、ほかのデザインレイヤに書かれた図形を表示させた「レイヤリンク図形」を枠で囲って一部だけ表示できるトリミング機能が搭載され、シートレイヤ(ほかのレイヤなどに書かれた図形を、ビューポートを通してリンクさせたプレゼン用のレイヤ)で使用するビューポートと同様の扱いが可能になった。Designerにはレイヤリンク機能はなく、デザインレイヤに直接ビューポートを作成できる。
 作業ウィンドウ上で選択された図形に加え、編集ウィンドウ枠も強調表示されることで、オブジェクトがより見分けやすくなった。また、従来はMacintosh版に搭載されていたレイヤの不透明度設定がWindows版でも行えるようになったほか、オブジェクトごとに不透明度を設定することが可能になっている。

レンダリング機能の拡張でより多彩な表現が可能に
 上位版の「with RenderWorks」ではOpenGLを採用したレンダリング機能が強化された。影の効果や輪郭線表示を設定するオプション機能の搭載や、「単色/二色/イメージ」など背景テクスチャの適用により、レンダリング表現の豊かさが増した。画面上にある光源のオブジェクトやカメラを選択しなくても、新たに搭載された[ビジュアライズ]パレットでは光源とカメラを制御できるようになり、作業効率の向上に一役買っている。「RWレンダリング」と「ラジオシティレンダリング」のカスタム設定には、複数配置した光源でも乱反射を個別に計算せず、中間の光強度に対し、一定の強度1つだけを利用して計算を行う「ファイナルギャザーレンダリングオプション」が加わった。これにより、ラジオシティやHDRIのレンダリング時間を短縮できる。Designerではイームズなどの家具に代表される米ハーマンミラー社のコレクションが加わるなど、ライブラリがさらに充実している。

●自由なマーカースタイル
CC05_036-037_Re_VW-b.jpg
デフォルトのマーカースタイルが7種類から14種類に拡張された。従来は両端に同じ種類のマーカーしか設定できなかったが、自由に組み合わせられるようになり、階段表示などを作成しやすくなった。マーカースタイルの編集も可能だが、サイズの単位がインチに設定されているため若干使いづらい。







●オブジェクト選択時の強調表示
CC05_036-037_Re_VW-c.jpg
選択した図形だけでなく、作業ウィンドウ枠も強調表示され、見分けやすくなった。「シンボルを出る」といった操作内容も明瞭に表示されている。色や表示効果は[選択表示設定]ダイアログボックスで変更できる。











●2次元図面の回転
CC05_036-037_Re_VW-d.jpg
Designerでは2次元図形を回転できる。「表示バー」に任意の角度を入力するか、マウスで操作を行う。角度などの設定を登録しておけば、回転させた状態に簡単に切り替えられる。





●レイヤリンクのトリミング
CC05_036-037_Re_VW-e.jpgFundamentalsではレイヤリンク指定した図形をトリミングできる。Designerにはレイヤリンク機能はなく、デザインレイヤに直接ビューポートを作成する。





●オブジェクトごとの透過表現
CC05_036-037_Re_VW-f.jpg
オブジェクトごとの透過表現設定が可能になった。描画機能「Quartz」および「GDI」設定時に有効となる。










●OpenGLレンダリングの拡張
CC05_036-037_Re_VW-g.jpg
OpenGLの設定に[輪郭を実線で表示][影をつける]が追加され、背景テクスチャ(単色/二色/イメージ)を適用できるようになった。










●レンダリングオプション
CC05_036-037_Re_VW-h.jpg「with RenderWorks」の「ファイナルギャザーレンダリングオプション」により、ラジオシティやHDRIのレンダリング時間を短縮できる。



























●別表 VectorWorks 2008製品ラインアップ
VectorWorks 2008シリーズ スタンドアロン版
CC05_036-037_Re_VW-i.jpg












スタンドアロン版グレードアップPASS※製品
CC05_036-037_Re_VW-j.jpg











※グレードアップPASSはVectorWorksグレードアップサイト(http://www.aanda.co.jp/gradeup/)に接続し、各シリアル番号と同梱のグレードアップPASSキーコードを組み合わせてグレードアップする製品。

価格●製品ラインアップ表参照
開発元●米Nemetschek North America社
問合せ●エーアンドエー
TEL●03-3518-0131
URL●http://www.aanda.co.jp/
動作環境●
■Windows版 OS...Windows XP(SP2)/ Vista(32bitおよび64bit) CPU...Intel Pentium4以上 メモリ、ハードディスクの空き容量...製品ラインアップ表参照 モニタ解像度...1,024×768ドット以上(1,280×1,024ドット以上推奨)
■Macintosh版 OS...MacOSX 10.4.10 ~10.5.1 CPU...PowerPC G4以上、またはIntelプロセッサ メモリ、ハードディスクの空き容量...製品ラインアップ表参照 モニタ解像度...1,024×768ドット以上(1,280×1,024ドット以上推奨)
藁谷美紀(Aiprah)


pagetop