
「ニコン D60」本体。重さ約495gの軽量化を実現し、使い勝手が向上している。装着レンズは、「D60レンズキット」製品のAF-S DX NIKKOR 18-55mm F3.5-5.6G VR。


効率よく階調を整えられるアクティブD-ライティング機能
ニコンから、デジタル一眼レフカメラ「D40X」の後継機となる「D60」が発売された。特徴として、上位機種モデル「D3」や「D300」に搭載されたニコン独自のデジタル画像処理コンセプト「EXPEED(エクスピード)」の搭載と、「アクティブD-ライティング」機能を盛り込んだことが挙げられる。
D60最大の魅力であるアクティブD-ライティングは、晴天時など強い光源下で撮影する際に発生するハイライト部分の白とびやシャドー部分の黒つぶれを、被写体に応じて露出を自動調整し画像処理することで、見た目に近い画像を得られる機能だ。例えば、手前の部分が日陰で、奥に直射日光が当たっているシーンの場合、奥のハイライト部分を優先した露出を算出して撮影した後、パソコン上でシャドー部分の処理を行うのが普通だ。しかし、このアクティブD-ライティングを用いれば、手前のシャドー部分と奥のハイライト部分の両方の階調が一度に得られる。撮影時に即座に適切な画像補正が行われるため、建築写真には有効な機能だ。撮影直後のプレビューに数秒程度の時間を要するが、撮影対象が静物であれば気にならないだろう。
D60レンズキットに採用された標準ズームレンズは最短28cmまで被写体に近づくことができるほか、ニコン独自の手ブレ補正機能により、薄暗い夕景の撮影などにも対応できる。望遠ズームレンズの望遠側(焦点距離300mm、35mmフィルム判換算)でシャッタースピード1/15秒のスローシャッターを試したところ、手ブレ補正機能のおかげで鮮明でシャープな画像が得られた。
このボディサイズと軽さで効果的な機能を数多く兼ね備えたD60は、高速連続撮影機能や最大100コマまでの撮影画像からストップモーションを作成できる機能なども備える。加えて、レンズ装着部分付近に空気制御穴を設置したエアフローコントロールシステムを用いたダストリダクションシステムも搭載されており、これからエントリー機の購入を考えているユーザーには非常に魅力的なカメラであろう。ただ、フォーカスポイントが3点に限られているため、せめてあと2点ほど追加されれば、使い勝手はさらに向上するに違いない。

アクティブD-ライティングをONにした状態。空の部分の階調をしっかり出すと同時に、建物の部分も暗くならずにはっきりとしたコントラストで撮影されている。

アクティブD-ライティングを用いて撮影した写真を比較した。ONの状態では、明暗差の激しい場所でも、ハイライトの白とびや暗部のつぶれが軽減されている。
【アクティブD-ライティング [OFF]】

【アクティブD-ライティング [ON]】

レンズキット製品の標準ズームレンズ「AF-S DX NIKKOR 18-55mm F3.5-5.6G VR」で撮影。

3.6倍望遠ズームレンズ「AF-S DX VR Zoom-Nikkor ED 55mm-200mm F4.5-5.6G(IF)」で撮影。いずれも手ブレ補正機能が効果を発揮し、鮮明でシャープな画像が得られた。

価格●オープンプライス(ボディ単体の参考価格75,000円前後)
開発元/問合せ●ニコン
TEL●0570-02-8000
URL●http://www.nikon-image.com/



