
「EOS Kiss X2」本体。3.0型の大型液晶モニタが採用され、ライブビュー機能を快適に利用できる。今回、テストで使用したレンズは、レンズキットとして用意されている「EF-S18-55mm F3.5-5.6 IS」と「EF-S55-250mm F4-5.6 IS」で、いずれも手ブレ補正機能を搭載している。写真は、EF-S18-55mm F3.5-5.6 ISを装着した状態。


エントリーモデルながら建築撮影に役立つ機能が満載
キヤノンから、デジタル一眼レフカメラ「EOS Kiss デジタルX」の後継機となる「EOS Kiss X2(以下、X2)」が発売された。約1,220万画素CM OSセンサを搭載し、最高約3.5コマ/秒の高速連続撮影を実現。ライブビュー撮影も可能になり、エントリーモデルとしては十分な機能を備えての登場となった。
独自に開発された大型CMOSセンサは、同社のデジタル一眼レフカメラの上位機種「EOS 40 D」や「EOS-1D MarkⅢ」の画素数を上まわる、1,220万画素を有する。さらに高性能画像エンジン「DIGICⅢ」を搭載することで、大容量のデータもスピーディに処理することが可能となった。最高約3.5コマ/秒の高速連続撮影モードでの連続撮影可能枚数は約53枚(記録形式は「JPE Gラージ/ファイン」)と、レスポンスがいい。「オートライティングオプティマイザ」機能を使用すると、逆光で対象物が暗くなる場合や、全体的にぼやっとした低コントラストな状態のときに、明るさやコントラストを自動調整することで、自然な明るさを表現する。
EOS 40Dに続いて搭載されたライブビュー撮影機能は、背面の液晶モニタでリアルタイムに映像を見ながら撮影でき、ローアングルやハイアングルの撮影をアシストしてくれる。液晶モニタも2.5型から3.0型と大型化したことで非常に見やすくなった。液晶モニタの画面を5倍/10倍に拡大表示してピント合わせも行える。地面のすぐ上でカメラを構えた超ローアングルでの撮影を試みたが、傾きもなく安定した状態で撮影できた。グリッド表示も可能なため垂直/水平もとりやすく、建築物を撮影する際に重宝する。また、レンズキットとして提供されているレンズには手ブレ補正機構が内蔵されており、暗い場所やライブビュー撮影時でも手ブレが抑えられるほか、フレーミングも容易に行える。
そのほか、高感度撮影や長時間露光撮影時のノイズを低減できるノイズリダクション機能、9つのAFセンサでスピーディにピント合わせが行える高速/高精度の9点オートフォーカスなど、エントリーモデルながら充実した機能が満載だ。X2は、建築業務ユーザーの期待に十分応えるカメラといえるだろう。

[全自動]や[スポーツ]などの「シーンモード」設定時には、自動的にオートライティングオプティマイザ機能がONになり明るさやコントラストが自動調整されるため、初心者には重宝する。

ライブビュー機能を用いてローアングルで撮影した。撮影時に表示されるグリッドは縦横ともにそれぞれ2本線が入り、9分割されている。もう少しグリッドが細かく刻まれていれば、より正確に垂直/水平がとりやすくなるだろう。

手ブレ補正機能搭載レンズEF-S 18- 55mm F3.5-5.6ISを用いて、標準域(55 mm)で撮影。シャッタースピード1/5秒でもブレずに撮影できた。

同EF-S 55-250mm F4-5.6ISを用いて、望遠域(250mm)で撮影。1/15秒の低速シャッターでの撮影を試みたが、こちらも手ブレを起こすことなくシャープで鮮明な仕上がりになっている。

価格●オープンプライス(ボディ単体の参考価格90,000円前後)
開発元/問合せ●キヤノン
TEL●050-555-90002
URL●http://canon.jp/



