レンダリングを高速化し描写の詳細設定も可能にGoogle SketchUp(以下、SketchUp)専用のプラグイン・レンダラー「SU Podium」が1.5にバージョンアップされた。新バージョンの機能を検証するため、SketchUp上で作成したモデルデータをPodiumの設定を変えながらレンダリングしてみた。
今回のバージョンアップでは、レンダリングが高速化し、光源データを収めた画像形式「H DR」(ハイダイナミックレンジ)への出力に対応したほか、テクスチャもバンプマッピングが利用可能になって、より詳細に画像の作り込みができるようになり、本格的なプレゼンテーションにも十分に活用できるソフトになった。
また、複数のレンダリング設定がプリセットされているのも大きな変更点だ。例えば、エクステリアなどの本来環境光などの細かなレンダリング設定が必要なシーンでは、[exterior se ttings]のプリセットを選択することで簡単に設定が行える。そのほかにも、特定の画像の背景を透明にする「クリップマップ」や、ジオメトリ処理がどこまで進んでいるか確認できる「Pr ocessing Geometry % インディケータ」、オブジェクトの表面と裏面の両方をレンダリングする「表面(通常) VS 裏面(反転)」など、実用的な新機能を数多く備える。
操作はその高い性能にもかかわらず、すばらしく簡単だ。仕組みがシンプルなので、これまでレンダリングソフトを使ったことのあるユーザーなら、独学でもある程度まで使いこなせるだろう。ただ、ソフトのでき栄えが優れているだけに、少々マニュアルやチュートリアルに物足りなさを感じている。例えば、初期設定のままでレンダリングを行うと全体が青みがかってしまうが、[スタイル]ダイアログボックスの[編集]タブを選択し、中央にある[背景設定]アイコンの[空]チェックボックスのチェックを外すことで、色かぶりを解消することができる。だが、筆者がヘルプを見た限りではこのような注意点を案内した詳細な記述が少ないように感じた。初心者向けの手順の細かな解説などがあれば、より導入の敷居は低くなるのではないだろうか。マニュアルがより充実することで、ユーザーの裾野もまたいっそう広がるだろう。


● SketchUp上のモデリング画面
SketchUpのモデリング画面。初期設定の状態に影を表示し、ペイントツールで床面に「石_大理石」と「石_石目_グレー」を設定している。このモデルを使って、さまざまなレンダリングをして検証を行った。
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● 初期設定でのレンダリング
1,026×768ピクセルの大きな画像でも、20秒ほどでレンダリングが完了する。ただし、Sketc hUp上の設定を特に変更しない状態のままレンダリングすると、画面全体に青みがかってしまう。(レンダリング時間:22秒)
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● 設定を変更し再度レンダリング
SketchUp上で[ウィンドウ]メニューから[スタイル]を選択。表示される[スタイル]ダイアログボックスの[編集]タブで[背景設定]をクリックし、[空]のチェックボックスを外す。この設定を行うことで、先ほどの青みが低減された。(レンダリング時間:21秒)
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● アンビエントライトとバンプマップを調整
背景色を操作してアンビエントライトを調整した上、バンプマッピングを追加。さらに光源としてオムニバスライトを追加した。SU Podium 1.5では、ここまで画像を作り込むことが可能だ。(レンダリング時間:7分15秒)
価格●30,450円
問合せ●アルファコックスCadalog Japan
TEL●03-3485-8196
URL●http://www.sketchupjapan.com/podium/
動作環境●OS...Windows 2000/XP、Google SketchUp Pro 5、6またはGoogle SketchUp 5、6のインストールが必須