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CAD・PC製品レビュー

建築CG作成に特化した機能が多数搭載された3次元CGソフト

Autodesk 3ds Max Design 2009

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Autodesk 3ds Max Design 2009のインターフェイス。大幅な変更はないが、ビューポート右上にViewCubeとSteeringWheelが配置された。メニューには照明分析が加わっている


Max_01-01-00.jpg立方体のViewCube。各面の文字をクリックするとビューポートが切り替わる。マウス操作でViewCubeごと回転させることも可能






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SteeringWheelはマウスポインタに追従して表示される。必要ないときは表示されているSteeringWheelを右クリックすれば非表示になる

オートデスクの3次元CGソフト「Autodesk 3 ds Max」がバージョンアップに合わせて、ゲーム/映像用途の「Autodesk 3ds Max 2009」と建築/製造分野のビジュアライゼーションに特化した「Autodesk 3ds Max Design 2009」(以下、Max Design)の2製品に分けられた。本稿では、Max Designの数ある新機能の中から建築CG制作に便利な点を紹介したい。

2つの直観的なインターフェイスを採用

 最初に目に飛び込んできたのが、新たに追加されたインターフェイス「ViewCube(ビューキューブ)」と「SteeringWheels(ステアリングホイール)」だ。ViewCubeはモデルを回転させるなどのナビゲートが行える立方体のアイコン。使いこなすには多少の慣れが必要だが、立方体の各面に方位が記されており、モデルを回転/表示させる際に迷うことはない。
 SteeringWheelsは、[ズーム][オービット][画面移動]などの一般的なビューポートコントロールをまとめたパネル。起動すると半透明で表示されたパネルが、マウスポインタに追従するため、マウス操作のみでビューポートををコントロールできる。従来は、[Shift]+[Z]で行っていたビュー戻りは、SteeringWheelsに配置された[戻る]にカーソルを置くと、ファイルを開いたときからの画角、視点のビュー履歴が横一直線上に表示され、即座に以前のビューに戻れる。
 SteeringWheelsを起動させておくと、ビューコントロールすべてをマウスで簡単に操作できるため、左手がキーボード操作から解放された。特にノートパソコンのタッチパッドでの画面操作などが容易になる。これらのインターフェイスは、オートデスクの3次元CADなどにも搭載されており、一貫したナビゲーション環境が提供されている。

建築/照明デザインに強力なレビュー機能

 従来から、Autodesk 3ds Maxは複数のマップを同時にビューポートに表示でき、モデルの変更内容がビューポート上にリアルタイムに反映されるため、設計検討が行いやすかった。ライティングにおいては、ライトの強度による光の当り具合、影の強さ加減まで反映されるため、簡易レンダリングをいちいちかける必要がなく、直感的にライトの配置/イメージ作成が可能だ。建築/照明デザインにおいて、作業が中断されず、デザインに没頭できるのはありがたい。特に、ダウンライトの位置や個数など、細かくシミュレーションしたいときに重宝する。ライトは照明器具の特性を記述したIES(配光データ)ファイルに対応している。

mental rayが強化され、簡単にマッピングできる


 従来から標準装備されている強力なフォトリアリスティックレンダラー「mental ray」に改良が加えられ、レンダリングにおける重要なパートである「マテリアル」が強化された。新たにmental ray専用のマテリアルライブラリ「Pro Materials」が追加され、簡単に建築マテリアルが作成できるようになった。同ライブラリには、メーカー提供のデータと、物理学に基づいた高品質で扱いやすいデータが用意されている。種類は、コンクリート/ハードウッド/メタルなど一般的な建築素材をはじめ、メタリックペイントやウォールペイント、水面など幅広い。
 マッピング素材を作成する際は、難しい数値などを理解していなくても、多くの素材がプルダウンメニューから設定できるため、簡単に高品質なマッピング素材が作れる。Pro Mate
rialsの設定画面は、初心者にはわかりにくいCG用語が一掃され、建築用語――例えば「表面仕上げ」「光沢」「卵の殻」「ローラー仕上げ」「スプレー仕上げ」といった建築設計になじんだ言葉が使用されている。
 さらに、レンダリング手法「ファイナルギャザー」「グローバルイルミネーション」を単一で使用できる新しいレンダリング設定が採用されたことで、アニメーションレンダリングの時間が短縮された。
 付属のmental rayのみのレンダリングで十分な表現力があり、サードパーティレンダラーなどを追加で購入しなくてもよいため、コストパフォーマンス面でも優れているといえる。


Max_02.jpg●メニューに照明解析が加わった
ライトメータを測定したい面に配置してレンダリングすると、照度を数値で表示することができる。図は壁面にライトメータを配置し照度分析をしているところ。ライトメータの分割数を変更すれば、より細かく測定できる









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● 強化されたシーンエクスプローラ
前バージョン2008で搭載されたシーンエクスプローラ機能が強化された。高性能フィルタオプションにより、より多くのカスタムオブジェクトリストを作成/保存できる。グループの表示方法を設定するオプションも追加された











Max_04.jpg● 本格的なライティングシミュレーションが可能
マッピングを行い、ビューポート上でモデルにスポットライトを3個あてた例。ライトを動かすとリアルタイムで影も動く















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(左)パワフルなライティングシミュレーション、および解析の新技術が搭載された。テンプレートなどパラメータが増えフォトメトリック精度が強化された。(上)フォトメトリックライトに円型、円柱型など新たにライトが追加された





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● Pro Materialsを使用したレンダリング

(左)Max Designのレンダリングフレームウインドウ。Pro Mat erialsの[水面]を使用し、リアルな水面を表現した。
(左下)Pro Materialsタブ内は、建築CGを専門としていない設計者やデザイナーにも扱いやすい用語が使用されている




























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● Revitとの連携が強化

Autodesk Revit Architectureで作成したFBX形式のデータは、3ds Maxで正確に読み込める













価格●515,550円(スタンドアロン)
問合せ●オートデスク
TEL●0570-064-787
URL●http://www.autodesk.co.jp/

動作環境
■32bit版:OS...Windows XP Pro(SP2)/Vista CPU...Intel Pentium 4/AMD Athlon XP以上推奨
メモリ...512MB(1GB以上を推奨)
グラフィックスカード...OpenGL、およびDirect X対応
■64bit版:OS...Windows XP Pro x64 Edition/Vista 64bit
CPU...Intel EM64T、AMD Athlon 64以上、AMD Opteron
メモリ...1GB(4GB以上を推奨)
グラフィックスカード...OpenGL、およびDirect X対応 

多田朱利(ATA企画)


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