
「DP1」は、2.5型TFT式カラー液晶モニタを搭載し、外形寸法は幅113.3×奥行き50.3×高さ59.5mm


シグマから発売されたコンパクトデジタルカメラ「DP1」の最大の特徴は、同社のデジタル一眼レフカメラ「SD14」と同じ1,400万画素、A PS-Cサイズのイメージセンサが採用されていることである。APS-Cサイズは、一般的なコンパクトデジタルカメラのイメージセンサの7~12倍の大きさで、非常に高精細な画像を生み出せる。コンパクトデジタルカメラで撮影した画像をAdobe Photoshop上でピクセル等倍表示にすると、画質の悪さに落胆することがままあるが、DP1は違う。画質の点では、一部のデジタル一眼レフカメラにひけを取らない繊細さを実現する。階調の領域も十分に広く、深みのあるJPEG画像が得られるため、撮影後に加工しても画像が荒れることが少ない。
一般的なコンパクトデジタルカメラはイメージセンサのサイズが小さいため、撮影条件にもよるが、ピントが合う範囲が広く、手前から奥までピントが合った状態のいわゆる「よくできた」写真になりがちだ。しかし、DP1のようにイメージセンサのサイズが大きいと、ピントが合う範囲が狭くなる。そこで、「絞りを絞って撮ろう」「手前をぼかして後ろの構造物にピントを合わせよう」などと、考えながら撮影する必要が出てくる。そのため、初心者にとっては敷居が高い機種かもしれない。
DP1は、操作性や機動性よりも画質を優先して作られている点がほかのデジタルカメラと異なる。そのためか、フォーカススピードやシャッターを切ってからの書き込みが、ほかのデジタルカメラに比べて遅く、ズーム機能や手ブレ補正機能も搭載されていない。しかし、機能が絞られている分、撮影に集中できるともいえる。
DP1を使用してみて、これはすごいカメラが出てきたなと感じている。本体サイズが小さいコンパクトデジタルカメラに比べて、デジタル一眼レフカメラの優位性は画像の精緻さにある。しかし、DP1はコンパクトデジタルカメラでありながら、デジタル一眼レフカメラ並みの画像の精緻さを備えている。さらに、レンズ交換機能が搭載されれば、機動性はやや犠牲になるが、王道カメラになる可能性が高いと思う。今後の発展にも非常に期待のかかる名機だ。

約1,400万画素のイメージセンサにより高精細な表現が得られる。細かい石のディテールまでとらえている

良好なボケ味を持つため、被写界深度を意識した写真を撮りたくなる

輝度差が激しい環境でも豊かな深みのある階調性を持つ画像が得られる

スナップ写真や現場写真の撮影にも使える

価格●オープンプライス(参考価格100,000円前後)
開発元/問合せ●シグマ
TEL●044-989-7430
URL●http://www.sigma-photo.co.jp/



