「CANON POWER PROJECTOR SX80」(以下、SX80)は、ハイビジョン/SXGA+(1,400×1,050ドット)に対応した高画質プロジェクタだ。輝度3,000ルーメンは、同社プロジェクタの最上位機種「SX7」の4,000ルーメンに比べればやや劣るが、それ以外の機能に関していえばほぼ同等レベルの性能を有している。
今回は、パソコン「MacBookPro」、使用ソフト「Keynote」(プレゼンテーションソフト)、デジタル接続、sRGB環境下で試用を行った。まず第一に感じたことは、デジタル接続の映像の鮮明さだ。これまでアナログ接続のプロジェクタも使用してきたが、デジタル接続の映像の美しさを一度体験してしまうと、もうアナログ接続には戻れないと感じる。
色の再現性に関しては通常、周囲の明るさなどの環境に画質を左右されるプロジェクタの特性上オリジナルに忠実というわけにはいかなかったが、本機の場合はそれほど大きな色味のずれを感じることはなかった。色の調整方法は、全体的な色味を調整する「色調整」と、より細やかな調整が可能な「6軸調整」の2種類が用意されている。色のずれの程度や用途に応じて調整方法は適宜選択すればいいだろう。これらの操作は、画像加工ソフトなどに触れた経験があればスムーズに行えるはずだ。
また、本機に搭載された「オートセットアップ」機能を使えば、ピントや歪み、映像ソースの選択などの初期設定をすべて自動で行ってくれる。色調整や台形ひずみ補正など多少の追加セッティングは必要なものの、初心者でも簡単に適切な画質に調整できる。電源コードを抜いた後でも冷却が完了するまでファンが回り続ける「オフ&ゴー」機能は、出先でのプレゼンテーション時に重宝する。またUSBメモリを直接接続できるので、パソコンがない状態でのプレゼンテーションも可能だ。冷却ファンの回転を抑えることで騒音を減らす静音モードも便利な機能だ。
上位機種に劣らぬスペックを備えていながらも、コストパフォーマンスにも優れた本機。色と画質にこだわるユーザーにもおすすめできるバランスのいいプロジェクタだ。

プレゼンテーションを行う際のよくあるシチュエーションを想定し、昼下がりの外光が差し込む事務所の一室で、プレゼンテーション用の映像を投射して検証した

輝度3,000ルーメンは外光の射す中でもはっきりと映像を投射できる。明るさやコントラストを設定することで、求める映像の深みに近づけることが可能だ

価格●448,000円
開発元●キヤノン
問合せ●キヤノンお客様センター
TEL●050-555-90071
URL●http://canon.jp/



