NECの「SEGUENTE」シリーズは、CADやCGソフトを用いた高い処理能力を必要とする業務向けのワークステーションである。中でも、 「Express5800/54Cc」は、CPU水冷システムを搭載したユニークな製品だ。デュアルコアのインテル Core 2 Duo E8500(3.16 GHz)と水冷ユニットを採用することで、3次元CG制作などに要求される高性能を満たしながら35dB以下の静音性を実現している。本稿では、Autodesk 3ds Max 2008でのCGデータ処理、Adobe Photoshop CS3での外観パース処理を行い、NEC Express5800/54Ccと筆者所有ワークステーション(左図表参照)の性能を比較検証した。
実際に使用してまず驚いたのが、水冷システムによる静音性だ。最近はファン冷却式のパソコンも静音性が考慮されつつあるが、それらに比べてもずば抜けた静音性を発揮。CPUに負荷の掛かるレンダリング中でも非常に静かであった。またCPUをフル稼働させた状態でも背面からの放熱はほとんど感じられなかった。この静音性と穏やかな排熱システムは、複数台のワークステーションを抱えるオフィスやSOHO環境では特にありがたく感じられるだろう。次に操作性だが、3ds Maxでは150MBの大きなファイルを扱ったが、ストレスなく処理できた。これはグラフィックスカードの性能とも関係するが、筆者所有マシンではビューポート切り替え、オブジェクト選択にワンテンポのタイムラグがあり、若干のストレスを感じた。Photoshop CS3による検証では、実際の業務で使用した350MBの巨大なデータを使用したが、描画速度が格段に速くスムーズに作業できた。特に保存に要する時間が長いとストレスを感じやすいものだが、これが1分弱短縮されている点も見逃せない。
現在当社では数年前に導入したワークステーションを複数台使用しているが、その騒音と背面から吹き出す熱風に悩まされている。水冷システム搭載パソコンを使用するのは今回が初めてであったが、このExpress5800/54 Ccはこれらの問題をすべて解決してくれる、魅力的な選択肢だと実感した。




価格●308,000円~
開発元/問合せ●NEC
TEL●03-3455-5800
URL●http://www.express.nec.co.jp/



