
5月にリコーから発売された防水/防塵/耐衝撃性能を備えたデジタルカメラ「RICOH G 600」は、建設現場などの過酷な状況下での使用を前提に開発されたタフなデジタルカメラだ。サイズは、幅116.5×奥行き32.0×高さ68.0mmと従来機と比較してコンパクトになった。
シャッターボタンや各種設定ボタンは大型で、手袋をしたままでも操作しやすく、ストレスを感じなかった。防水性能は高く、バケツに水を溜めてカメラを1分程度水没させてみたが、その後問題なく撮影できた。また、建設現場など複数人でカメラを共有する環境ではバッテリの充電などがおろそかになりがちだが、専用充電式バッテリだけでなく、単四形アルカリ乾電池が使用できるため、万が一充電が切れてしまった場合でも対応できる。
感度はISO64~3200までの幅広い設定が行える。焦点距離は35mm判換算で28~140mmまでをカバー。オプションのワイドコンバージョンレンズを装着すれば広角端22mmでの撮影も可能で、被写体との距離が取りづらい現場での撮影時も広い範囲をフレームに収めることができる。10m先までフラッシュが届く「強制発光10mモード」も便利な機能だ。同モードを利用して被写体から10mほど離れた位置から看板を撮影したところ、国土交通省へ提出する工事写真としても十分な画質が得られた。また、5秒~3時間の撮影間隔が設定できるインターバルタイマー機能を備えているので、新しい工法の施工手順の記録などにも有効活用できるだろう。
「悪条件の中でストレスなく写真を撮る」というコンセプトを持つ本機をさまざまな条件下で使用してみて、防水/防塵などの基本機能はもちろん、すべての機能面において高評価を与えることができる製品だと実感した。
多少乱暴に扱っても壊れないカメラというのは取り扱いに気を使わなくてよいので、業務により集中することができる。建設現場での使用に留まらず、手袋着用が想定される寒冷地や、水場、カメラ落下の危険性がある撮影など、過酷な環境下での撮影に導入を検討したい製品である。

バケツの水に1分間、完全に水没させた。その後レンズを軽くふき、本体は濡れた状態のまま撮影したが、問題なく動作した

作業着胸ポケットに収納できるスリムなボディ。ポケットへの出し入れの際もスムーズだった

6月中旬の18時半過ぎという薄暗く遠距離撮影には難しい状況で、感度ISO3200、強制発光10mモードで建設現場周辺を撮影。若干の粗さはあるものの十分に明るい映像が得られた

広角側でクレーン車を撮影した1枚。両側の様子を含む広い範囲を撮影できた
価格●103,950円
問合せ●リコー お客様相談室
TEL●0120-000475
URL●http://www.ricoh.co.jp/



