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CAD・PC製品レビュー

造形データには、建物と敷地のCGパースデータを転用。CGソフトが出力したVRMLデータをRP用3Dデータ作成ソフト「Magics(マジックス)」で読み込み、編集する。Magicsでの編集は未知だが、CG担当の笹森俊輔氏によれば「造形モデルを意識したCGなら効率よくできそう」。あとはZPrinterでプリント実行すれば、数時間後には立体モデルが出来上がる。


写真3
天竜川沿いというロケーション、緑に覆われた丘陵が発色よく鮮明に表現されている。「ディテール、色は(CGを制作した)我ながらほれぼれ。持ち帰って飾りたいくらい」(笹森氏)[画像クリックで拡大]

鮮やかさが印象的なのは敷地モデルだ。引いてボリューム、近づいてディテールを確認できるのは従来の建築模型にはないメリットだろう。建物モデルはダイニングスペースをつまんで引き出せる。何より関心を引くのは造形に要する時間と費用だ。コンペなどに提出するコンセプト模型は特に、プランニングの進捗をにらんで制作着手となる。完成は間際で、会場での手直しも珍しくない。ZPrinterなら直前まで詰められる上、複数プランの検討すら可能だ。「導入効果はすぐにでも見込める」と田中武氏。磨きや塗装も可能な材料特性を生かし、竣工模型にも応用できそうだ。それで制作費は数万円から十数万円程度。「従来の10分の1程度とはすごい」と、ぎりぎりまでプランを練りたい立場の小堀氏にとっては特に魅力的に映る。


写真4
建物モデルは「躯体をパカッと取り外して中が見られるのは断然いいね」(田中)、「フロアの調度を全部作り込んだりして」(笹森氏)、「面白そう、ワクワクしてきますね」(露木氏)[画像クリックで拡大]

折しも同社は2008年9月に、海外プロジェクトにもより注力していく方針を表明したばかり。国際的なコンペで増えている有機的な建築デザインへの関心も高い。ZPrinterによる3Dプリンタ体験は、大いに時機を得たものとなったようだ。

取材・文●エクスナレッジ広告部/撮影●谷本夏(スタジオトラック72)


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