POWER PROJECTOR WUX10で投写された動画は、空港利用者が出発ゲートに至るルート検証を目的に、LUMINOVAがIVCT(Information & Visual Communication Technology)ソリューションと呼ぶ業務の一環として作成されたもの。大スパン構造による無柱の空間の広がり、ガラスパネルからふんだんに射し込む自然光が印象的だ。スケール感や広がりはWUX10の1,920×1,200ピクセルのワイドな画面が、奥行き感や臨場感は高いコントラストと豊かな階調が、案内標識の鮮明さは反射型液晶パネルLCOSの性能でさらに際立つ。
精細でリアルなシーンが生む効果を"気づき力"と呼ぶのはクリートの山下健介氏だ。山下氏はLUMINOVAとコンビを組み、国内メーカーが建設予定の工場にIVCT技術を活用。工場の中を仮想的に歩き回り、オーバーヘッドコンベアなどの生産設備と梁などの構造材との取り合い、動線チェックなどをシミュレートして成果を上げた。
経験を通じて山下氏は「『プレゼンやマーケティング用ではないのだから、構造や設備、取り合いがわかればいい』という意見もある。しかし実際にリアルな映像にすると不整合、不具合に気づく量が格段に違う。特に設計者などの専門家以外の人が気づくことが重要なんです」。リアルな視覚情報は経営者、技術者、現場で実際に働くスタッフらの気づきを生み、業種や立場の異なる者同士のコミュニケーションツールになることを確信したのだという。
| クリートは工業製品のデザインにかかわる視覚化を業務の核に、デザイン開発プロセスでのプレゼンテーション支援やプロジェクトのマネジメントを手掛けるユニークな企業。同社代表取締役社長の山下健介氏は、リアリティは「気づきを生むための重要なトリガー」だと話す[画像クリックで拡大] |



