キヤノンの液晶プロジェクタ「POWER PROJECTOR WUX10」は、映像素子に自社生産の反射型液晶パネル「LCOS」を採用。フルHDを優にカバーする幅広の高解像度WUXGA、高い色再現性は、グラフィックスやデザイン、エンジニアリングのプロたちも満足させる。このハイエンドプロジェクタを設計情報やデザインのビジュアライズを手掛けるクリートとLUMINOVA JAPANが評価した。
離陸するジェット旅客機を窓外に確認しながら、スカイブリッジを通り、搭乗フロアへ。手荷物カウンターを抜け、出国審査、セキュリティチェックを経て出発ゲートに到着。デッキ下に到着ロビーを望む――。
10分程度の動画はロンドン・ヒースロー空港ターミナル5(T5)のワンシーン。2008年3月のオープン前に作成された膨大な"視覚化資産"のごく一部だ。作成したのはオーストラリアに本拠があるLUMINOVA(ルミノーバ)。圧倒的な情報量のグラフィックス、精細かつリアルな視覚化が、プレゼンテーションだけでなく、構想段階や設計途上の製品、建物、店舗、工場などのシミュレーション用途として俄然注目を集めている。
| ヒースロー空港のターミナル5は英Richard Rogers Partnership社が設計を担当。単独でも英国最大の建築物、無人チェックインカウンターなどを設けたハイテク空港としても話題となった。この動画や画像はLUMINOVAのWebサイトで閲覧できる[画像クリックで拡大] |
BIMを指向し、3次元CADによる施設モデルの構築で設計の効率化や最適設計の実現、ファシリティマネジメントへの活用までにらんでスタートしたT5プロジェクト。だが、関連業者から集まった3次元データは、データ量や点数が膨大でハンドリング困難に。プロジェクト半ばで加わったLUMINOVAは、最先端の視覚化技術と経験、数百CPUコアに及ぶ自社設備でこの問題を解決。日本法人の香月創星氏によれば「これらのデータを集約し、1棟丸ごとのフルCGモデルを構築することで、設計情報の一元管理と共有という当初の目的達成に寄与した」という。
| LUMINOVAは1994年設立。高品質レンダリングエンジンmental rayで有名な独mental images社と協業して、リアルタイムレンダリングRealityServerを開発した。写真左からLUMINOVA JAPAN代表取締役社長の香月創星氏、同営業部長の中山幹夫氏[画像クリックで拡大] |



