
なんと言ってもSkyDriveの最大のセールスポイントは、無料で5GBという大容量のストレージを利用可能なところだ。同種の他サービスと比較すると、マイクロソフトによる買収騒動に揺れるYahoo!の「Yahoo!ブリーフケース」が最大2GB、目下の最大のライバルであるGoogleの「GMail」がおよそ6GB強(2月28日現在)、ストレージサービスの草分け的存在「宅ふぁいる便」が最大100MBであるから、これらの先行サービスにも決して引けを取らない容量だ。オフィス文書や2次元CAD図面データはもちろん、CGや写真などの画像や動画、3次元CAD図面データなどの保管にも十分堪えることだろう。
Windows Live IDを取得していない場合は、ID取得手続きから手順を踏むことになるが、入力項目ある程度絞り込まれているので個人的にはさほど面倒ではなかった。
IDを取得し、SkyDriveへの登録を終えると、メイン画面が表示される。ここでまず目に付いたのが、「個人フォルダ」「共有フォルダ」「公開フォルダ」という分類表示である。個人フォルダは個人用ファイルを保存する場合に、共有フォルダはファイルを特定の友人や仲間で共有する際に、公開フォルダはファイルをオンラインのすべての人に公開する際に、といった具合に用途に応じて使い分けることとなる。アイコンによるグラフィカルなファイル管理画面はわかりやすく好感が持てた。もちろん、アップロードしたファイルを整理しやすくするために、自身でフォルダを追加することも可能だ。昨今声高に叫ばれるセキュリティ対策については、Windows Live IDによるフォルダのアクセス保護や許可レベルの設定が行え、個人フォルダおよび共有フォルダへのファイル転送はSSL暗号化通信で保護されているなどの対策が施されているので、とりあえずは安心といったところか。
ファイルのアップロードについても、SkyDriveは特徴的な機能を有する。それが、ドラッグ&ドロップによるファイルのアップロードが可能な点だ(この機能を利用するにはあらかじめ「アップロードツール」をインストールしておく必要がある)。自分のパソコンにあるファイルを、SkyDriveのアップロード画面上にドラッグ&ドロップするだけでアップロードできるのは、思った以上に便利で使い勝手がよい。これは他サービスと比較して大きなアドバンテージといえる機能だ。
ファイルをアップロードがスタートすると「アップロードが終わるまで、しばらくこちらのゲームでお楽しみください」のメッセージとともにミニゲームが表示され、開発者の遊び心に思わずニヤリとさせられる。おおむねアップロード作業は順調に行われたが、一度だけアップロード中に起動中のほかのアプリケーションに画面を切り替え、再びInternet Explorerの画面に戻ったところ、アップロードが中断してしまったことがあった。当方のパソコンや回線などの問題かもしれず原因は特定できないが、アップロード作業が終了するまではそのままの状態にしておくのが無難であろう。
現状ではさほど複雑な機能は持ち合わせていないようだが、その分、画面や操作性がシンプルでとても扱いやすい印象を受けた。特にドラッグ&ドロップによるファイルのアップロード機能は、いちいちダイアログボックスでファイルを指定するといった手間が省け、ストレスなく作業が行えるのでぜひ利用していただきたい。
エンドユーザーを数多く抱える同社らしく、必要十分の容量と機能を備え、使いやすさに主眼をおいたこのSkyDriveは、初心者からヘビーユーザーまでお勧めできるオンラインストレージサービスだ。
TEXT:『月刊 CAD&CGマガジン』編集部
■提供元
マイクロソフト

