「Autodesk Solution Day 2008」(主催:オートデスク)のCGセッションでは、6月4日に出荷開始されたばかりの3次元モデリング/アニメーション/レンダリングソフト「Autodesk 3ds Max Design 2009」 を中心に、同社3次元CGソフトのユーザーによるセミナーが行われた。

フィールドジャム・代表の林田豪元氏は、「小規模建築設計事務所にCG導入で提案型ビジネスへの変革」というテーマで、早く、高品質なCGパースを作成するポイントについて講演を行った。
建築業界において、CGパースは、設計スタディ、関係者間のプレゼンテーション、広告、コンペなどさまざまな用途に利用されるが、林田氏は、「CGパースの用途によって、力の入れどころを変えている」という。例えば、設計スタディの段階では、設計/デザインの変更が頻繁に発生する。スタディの目的から変更される可能性が高い個所を予測し、可能性が高い個所は効率よく修正できるよう工夫しておく。逆に、広告代理店や事業主、設計者など多数の人がからむ広告用CGパースでは、設計/デザイン変更が発生する個所が予測しづらいため、早期にできるだけ完成形に近いCGを提出し、方向性を共有しておくという。
プレゼンテーション用のCGパースを作成する場合は、プレゼンテーションを行う相手次第で雰囲気を変えている。事業主を相手にする場合はより雰囲気を重視し、設計担当者の上司などプロジェクト内部の人を相手にする場合は、建築的納まりを重視してCGパースを作成する。
「早くCGパースを作成するコツと、高品質なCGパースを作成するコツは共通している」と林田氏はいい、「早く作成できるように工夫すること」が最初に取り組むべきステップだと述べた。その具体例として、テンプレートの活用やインターフェイスのカスタマイズ、レンダリング設定のプリセットなどを挙げた。また、家具などの小物には市販の部品データ集を活用することにより、CGパースを短時間で仕上げられるとした。
林田氏は現在、プロジェクト関係者用のWeb掲示板を開設している。設計/デザインの変更があるたびにCGパースをアップロードしているため、関係者間の情報共有やプロジェクトの変更履歴確認に利用でき、営業ツールとしての効果もあるという。
セミナー終了後には、「非常に参考になった」という声が相次いだ。豊富な実務経験に基づくCGパース制作のノウハウは、多くの来場者にとって参考になったようだ。
(CAD&CGマガジン ● 高橋寛行)
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