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ニュース&トピックス

bookreader.jpgCogniTom Academic Designが開発し、無償公開している「bookreader.js」は、Webページを横スクロールで表示し、読みやすくするJavaScriptライブラリ。bookreader.jsを導入したWebページでは、キーボードの[→][←]キーが「ページめくり」に対応し、本や雑誌をめくるような感覚でスムーズにページを移動できる。現在のバージョンは0.41。対応するWebブラウザは、「Safari」「Mozilla Firefox 3」「Internet Explorer 7」で、SafariとMozilla Firefox 3は、 Mac OS X版でも動作する。
0806241531011.jpgWebページは縦スクロール型の画面構成が主流だ。読みながら画面を下にスクロールさせるという動きに慣れている人もいるかもしれないが、1ページがあまりに長い場合は、読んでいてうんざりするものだ。逆に、ページが細かく分割されていると、[次へ]をクリックしページを切り換える操作が面倒に感じることも多い。
bookreader.jsは、HTMLテキストを段組みに変更し、「ページめくり」のような横スクロールに置き換えて視線移動の回数を減らすことが可能だ。導入するにはHTMLの知識が必要になるが、既存のWebページに組み込むのも容易だ。テキストはあらかじめ複数の「ページ」に分けておき、横スクロールにしたい部分のHTMLをDIVタグで囲み、そのIDを「bookreader」とする。続いて、ダウンロードした「bookreader」に収録されている「prototype」「scriptaculous」「bookreader」の各ライブラリを、HTMLヘッダで読み込めばよい。
開発の経緯について、CogniTom Academic Designの河村奨氏は、「当時まとめていた文章をWebサイトで公開したかったが、現在の縦スクロールでは読みづらかったため」と語る。ある歌人のWebサイト制作を手伝った際に、「縦スクロールは読みにくい」と言われたこともヒントになった。
Flashを利用し、雑誌のように「ページをめくる動き」を実現しているWebページはあるが、そうしたFlashページのテキストは、Googleなどの検索エンジンに引っかからない。その点、bookreader.jsを導入したWebページは、通常のWebページと同様、検索対象に含まれるため、「検索エンジンの最適化に向いている」という。想定する導入対象について河村氏は、「1冊の本にはならないが、100ページ程度の小冊子にはなりそうな文章」という。禁則処理も可能なため、短い小説などの文章の表現には最適といえそうだ。
特に宣伝をしたわけではないが、問合せや「はてな」によるブックマーク登録者数は日増しに増え、海外からのアクセスもあったという。今後について河村氏は、「(オンライン上の図書館である)『青空文庫』(http://www.aozora.gr.jp/)の文学作品を読むために使いたい。小説の投稿サイトや作家の方のWebサイトでも使ってほしいですね」と語った。
(CAD&CGマガジン ● 高橋寛行)

■問合せ
CogniTom Academic Design

■URL
http://bookreader.cognitom.com/