アドビシステムズは7月10日、2008年度上半期の業績説明会を開催した。説明会では、同社代表取締役社長のギャレット・イルグ氏が登壇し、米Adobe Systems社とアドビ システムズの上半期の実績、および下半期のビジネス戦略/展開について語った。

08 年度上半期(07年12月~08年5月)は、コンシューマー向け画像加工ソフト「Photoshop Elements 6 Mac」などを発売し、ワールドワイドでの売上額は17億7,700万ドル。08年度は前年度(売上額31億5,800万ドル)比13%増を目標としているが、「目標額は十分達成可能」との見通しを示した。
下半期はすでに6月からスタートしているが、「今年最大のリリース」(イルグ氏)という「Adobe Acrobat 9日本語版」が7月11日から発売される。2000年度に2億700万ドルであったAcrobat、PDF関連ビジネスは、07年度で9億1,900万ドルと4倍以上に成長。Acrobat 9では、「AcrobatにFlashのテクノロジーを組み込んだことが最大のポイント」といい、コミュニケーションのあり方、電子ワークフローの一層の改善に期待を寄せた。
05年の米Macromedia社買収の成果も見えてきた。08年度の事業戦略として、「プラットフォームプロバイダーとしてのポジション確立」を掲げた同社は、この上半期、デスクトップアプリケーションおよびウィジェットの実行環境「Adobe AIR」をはじめ、そのポジションを強化する製品やサービスを相次いで投入した。5月に発表した「オープンスクリーンプロジェクト(OSP)」では、 Adobe Flash PlayerやAdobe AIRを基盤としたコンテンツやアプリケーションの開発を推進。OSPにより、ユーザーはTVやパソコン、カーナビ、携帯端末などで、動作環境に左右されない「リッチインターネット」体験が得られるとしている。今年秋にはメディアプレイヤーソフト「Adobe Media Player」の公開を予定しており、現在、各種コンテンツプロバイダーとコンテンツの開発を進めているという。
(CAD&CGマガジン編集部 ● 高橋寛行)
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