「3D-GAN(スリーディーギャン)」とは、2007年11月に設立された「3次元形状を活用する会」の略称だ。東京・秋葉原のUDXビル4Fに事務局を置く同団体は、CADやCGなどで作成された3次元データの活用方法を考える非営利団体である。

今日、3次元データは、デザイン、設計/製造、映像、画像、ゲーム、建築/土木などあらゆる業界で利用されている。「Autodesk 3ds Max」や「Shade」など、3次元形状を作成するためのCAD/CGソフトは業界をまたぎ多分野で利用されており、3次元データには「3DS」形式や「DXF」形式など共通のデータ形式が用いられていることも多い。各業界内では、設計検討やシミュレーション、アニメーションなど、さまざまな形で3次元データが活用されているが、3D-GAN事務局・ツクルスの代表取締役・相馬達也氏(写真中央)は、「3次元データはもっと効率よく、効果的に使用されるべきです」と語る。
3D-GANの会員になると、事務局を拠点とした会員同士のビジネスマッチングの場が設けられ、さまざまな業界の会員とコミュニケーションが取れる。また、有識者をゲストとしたセミナーやコンテストなどへの参加権が与えられる。さらに、商品企画やプロモーション企画時に、事務局によるサポートを受けられる。
相馬氏は3D-GANの会員になるメリットについて、「業界の枠を越えた会員が3次元というキーワードで交流することで、ビジネスチャンスが生まれます」と説明する。2007年11月に同会を立ち上げてから半年、デザインやゲーム、設計/製造などに携わる会員は20人を越えるほどになったが、今後は建築界へのアプローチも強化していきたいという。
建築業界では、3次元CGソフトを利用して「建築パース」が作成される。精巧に作られた建築パースは、紙に出力され、プレゼンテーションなどでは絵として扱われる。相馬氏は「せっかく時間をかけてモデリングしたのに、2次元の絵として使われるのは非常にもったいない。3次元データとしてとらえれば、さまざまなことに役立ちます」という。たとえば、3次元データを基に自動で立体を作成できる3次元出力機を使えば、簡単に模型が作成できる。また、Web上の3次元仮想空間「セカンドライフ」では、キャラクターのモデルを作成するユーザーは多いが、建物の3次元モデルを作成できるユーザーは極端に少ない。建物の3次元データをセカンドライフ上に立ち上げることで、自身の作品のPRを行ったり、新たな仕事を獲得する可能性もある。
同会では7月14日から、Zコーポレーションのフルカラー3次元出力機「ZPrinter 450」を利用した「フルカラー立体出力サービス」を開始した。3次元データのサイズや形状によって、価格は変わるため、詳細は下記のWebサイトから問合わせてほしい。
(CAD&CGマガジン●高橋顕子)
■問合せ先
3次元形状を活用する会 事務局
■住所
東京都千代田区外神田4-14-1 秋葉原UDX4階先端ナレッジフィールド
■URL
http://www.3d-gan.jp/