
グラフィソフトジャパンは、7月24日、3D建築CADソフト「ArchiCAD」の最新バージョン「ArchiCAD12」の日本発売を9月29日(月)と発表した(写真1)。そんな話題満載のグラフィソフトジャパンをいち早く取材。マーケティング部部長の横山一郎氏とプロダクトスペシャリストの濱地和雄氏に、気になる「ArchiCAD12」の最新機能やリニューアルされたホームページの内容について伺った。単なるバージョンアップにとどまらない次世代の設計ツールとしてのCADソフトと、ユーザーの新たなコミュニケーションの場となるであろうホームページの全貌を紹介する。
【製品名】
グラフィソフト ArchiCAD 12
【価格】
720,000円(税込価格756,000円)

【グラフィソフトジャパン株式会社のホームページ(写真2)】
http://www.graphisoft.co.jp/
◆世界初のマルチコアプロセッサ対応で驚異的なスピードを実現
「ArchiCAD12」の最大の特徴は、世界初となるマルチコアプロセッサ対応。この威力は設計スピードが驚異的に向上したことに証明された(写真3)。
「従来の3Dソフトの悩みの種であった、3Dから2Dへの図面表示移動、容量の大きなファイルの読み込み、断面図や3Dモデルの作成における速度の緩慢を、マルチコアプロセッサ対応とすることで解消。起動スピードが大幅にアップしました。また、マルチコア対応に加えて、アルゴリズムの改善でもスピードアップを実現しています」(横山氏)
◆業界初の「カーテンウォール」と「3Dドキュメント」機能を搭載
そして、今回搭載された機能として、注目を集めそうなのが、「カーテンウォール」(写真4)と「3Dドキュメント」(写真5)の2つだ。
「カーテンウォール機能は、スキーム、フレーム、パネル、付属品という要素を使って、カーテンウォールを自由に設計作成できます。作成したものは、全体図から詳細図まで簡単に管理、変更が可能。カーテンウォールで採用した『システム』テクノロジーを利用して、将来的には天井や階段などの機能も拡張する予定です」(濱地氏)
また、3Dモデルの表示視点ごとに寸法や注釈、2D図面を加えることを可能にしたのが「3Dドキュメント機能」。これにより、設計者はデザインの意図をより明確に施工業者に提示することができるため、設計者と施工業者とのコミュニケーションツールとしての活用が期待される。
◆プレゼンやコンペ資料作成に便利な機能
そのほか、新機能として注目すべきが、施工図や構造図から躯体表示図面を抽出できる「躯体表示」機能や、不透明無地、画面塗りつぶし、透明グラデーションなどの「塗りつぶし」機能。プレゼンやコンペ資料を、簡単に短時間でグラフィカルに作成するには、画期的な機能といえそうだ。また、共同作業では欠かせない「ホットリンクモジュールの管理」はこれまで以上に強化。個々の図面やデータを反映し、全体を管理、更新するスピードが向上したため、複数人が関わる複雑な大プロジェクトのスムーズな共同作業が実現可能となりそうだ。

◆ホームページ上より手軽に体験版・学生版がダウンロード可能
リニューアルしたホームページ上では、最新の3DのCADを体験してみたい方のために「ArchiCAD体験版」がダウンロードできる(写真6)。これは、3D未経験者でも1時間ほどで3Dモデルを組み上げることができ、組み上げたものから平面図、断面図を切り出すなどの基本操作を取得できるおトクな無料体験ソフト。
同じく学生版もダウンロード可能。学生版は「ArchiCAD」と同じ機能を学生期間中は無償で使用できる。名前、学校名などを登録すると、アカウント、シリアル番号が発行される。インストール時に入力するだけの簡単操作。同社では、「学生の3D設計体験の支援を目的」としている。
◆ユーザーのコミュニティーの場が拡充
さらに、ホームページ上では、豊富なFAQのある「ArchicadWiki」やユーザーどうしが情報交換を行う「ArchiCAD仲間」が新しく追加(写真7)。ユーザーのコミュニティーの場が充実した。
「ArchicadWikiは、会員登録などが不要で用語検索が可能です。現在は200ほどのFAQが収録されていますが、9月29日のArchiCAD12の発売までには800ほどのFAQを順次増やす予定です。また、今後、ユーザーがホームページを情報交換の場として活用して、盛り上げてくれると嬉しいですね」(横山氏)
8月はホームページ上で週に1回、「ArchiCAD12」の機能情報やイベント告知を行う予定。さらに、随時、最新情報が公開されていくので、今後も注目したい。

