
写真1:「神奈川工科大学KAIT工房」(石神純也建築設計事務所)。「空間の根本的正確と架構体のあり方をまったく同一化しつつ、建築空間を初めて"密度"のみによって思考、実現するという驚くべき試みがある」と、今後の建築空間の新たなあり方への貢献が評価された
同賞は1949年に制定され、論文賞、作品賞、技術賞、業績賞の4部門からなる。なかでも、作品賞は、近年主に日本国内で竣工した建築設計のうち、技術・芸術の進歩に対して優れた功績をあげた個人・団体を表彰するもの。
2009年度の日本建築学会作品賞には、応募総数43点のなかから、書類審査、現地審査などを経て「神奈川工科大学KAIT工房」を手がけた石神純也氏(石上純也建築設計事務所代表取締役)、「日本盲導犬総合センター」を手がけた千葉学氏(東京大学准教授・千葉学建築計画事務所主宰)、「ニコラス・G・ハイエック センター」を手がけた坂茂氏(坂茂建築設計代表取締役)と平賀信孝氏(坂茂建築設計取締役・パートナー)が選出された。作品の詳細は下記を参照。
写真2:「ニコラス・G・ハイエック センター」(撮影:平井広行) 写真3:「日本盲導犬総合センター」(撮影:西川公朗)
【2009年日本建築学会賞(論文)】
「鋼板の座屈に及ぼす塑性流れの果たす役割に関する一連の研究」井上哲郎(筑波大学教授)
「視的快適性に基づく昼光照明の性能評価に関する研究」岩田利枝(東海大学教授)
「熱・水分・空気連成を考慮した建築の熱環境予測に関する一連の研究」尾崎明仁(京都府立大学教授)
「コンクリート充填鋼管構造骨組の耐震性能評価に関する一連の研究」河野昭彦(九州大学教授)
「静的荷重増分解析を利用した建築物の地震応答評価法に関する研究」倉本洋(大阪大学教授)
「戸建て住宅地の住環境マネジメントに関する研究」齊藤広子(明海大学教授)
「中国における建築熱環境解析と設備設計のための標準気象データベースの開発に関する一連の研究」張晴原(筑波技術大学教授)
「20世紀前半の東アジア地域における日本人建築家の活動に関する研究」西澤泰彦(名古屋大学准教授)
「動的モデルに基づく建築構造の安全性評価・向上に関する一連の研究」三田彰(慶應義塾大学教授)
【2009年日本建築学会賞(作品)】
「神奈川工科大学KAIT工房」石上純也(石上純也建築設計事務所代表取締役)
「日本盲導犬総合センター」千葉学(東京大学准教授・千葉学建築計画事務所主宰)
「ニコラス・G・ハイエック センター」坂茂(坂茂建築設計代表取締役)、平賀信孝(坂茂建築設計取締役・パートナー)
【2009年日本建築学会賞(技術)】
「環境に配慮した高層ビル解体工法の開発-ジャッキダウン工法によるビル解体-」小林実(鹿島建設建築管理本部建築技術部次長)、伊藤仁(鹿島建設執行役員)、森島洋一(鹿島建設建築設計本部グループリーダー)、水谷亮(鹿島建設機械部次長)
「データセンター空調システムの信頼性評価ツールの研究開発」羽山広文(北海道大学准教授) 、渡邉均(東京理科大学教授)、中尾正喜(大阪市立大学教授)、関口圭輔(NTTファシリティーズ研究開発本部研究主任)
【2009年日本建築学会賞(業績)】
「鉄筋コンクリート構造の可能性を広げた高強度せん断補強筋の開発と実用化に関する業績」黒正清治(東京工業大学名誉教授)、東京工業大学 黒正清治研究室、東京理科大学 松崎育弘研究室、東京工業大学 林静雄研究室、高周波熱錬株式会社
【2009年度日本建築学会賞選考委員会 作品部会】
部会長:湯澤正信(関東学院大学教授)
幹事:尾崎勝(鹿島建設執行役員/建築設計本部副本部長)、工藤和美(東洋大学教授)
委員:新谷真人(オーク構造設計代表取締役・早稲田大学教授)、小野田泰明(東北大学教授)、隈研吾(慶應義塾大学教授)、西沢立衛(SANAA代表取締役・横浜国立大学准教授)、野口秀世(久米設計設計部長)、梅干野晁(東京工業大学教授)、渡部和生(惟建築計画代表取締役)
【写真提供】(社)日本建築学会(http://www.aij.or.jp/aijhomej.htm)

