
オートデスクは2009年5月1日、BIM(Building Information Modeling)プロセス構築のための設計およびデザインツール群の日本語版を発表した。
発表された製品群には、3次元設計用ソフトウェア「Revit」シリーズ、施設施工シミュレーションのための「Autodesk Navisworks」、映像制作のための3次元CGツール「Autodesk 3ds Max Design」がラインアップされている。さらにRevitシリーズには、意匠設計用の「Autodesk Revit Architecture」、構造設計用の「Autodesk Revit Structure」、設備設計用の「Autodesk Revit MEP」が含まれている(Revit MEP日本語版はOEMによる提供)。
なお、発表されたツール群はいずれも64bit版Windows XPやWindows Vistaに対応し、より大容量の設計データを扱えるようになった。
今回発表された各製品の特徴や新機能などは次のとおり。
●Autodesk Revit Architecture 2010
BIMのための3次元モデル制作に利用するBIMのコアツール。
新バージョンでは滑らかな曲線を表現できるようになり、直方体で構成されたビルだけでなく、近年日本でも多く見られるようになった円弧やねじれた壁面を持つビルの意匠設計にも対応。従来CGツールに頼っていた曲線によるコンセプト設計をRevit Architectureで実現し、さらに作成したモデルを基に設計/施工工程へシームレスにつなげられるようになる。
●Autodesk Revit Structure 2010
3次元による鉄筋配筋機能が強化され、作成したモデルに対して実際に構造計算された鉄筋情報を付加することで、鉄筋の納まり詳細の検討に利用できるようになった。Revit ArchitectureによるコンセプトモデルをRevit Structureの付加機能で構造解析することで、構造的な問題の有無を短時間で検討することも可能だ(サブスクリプション契約締結ユーザーのみ提供される機能)。
●Autodesk Navisworks 2010
Autodesk Navisworksは、Revitシリーズや他社CADファイルを軽量化して取り込み、大規模な施設設備全体のレビューやシミュレーションをするためのツール。工程管理用ソフトと連携し、時間経過に伴う建設の進捗もシミュレートできる。
新バージョンでは、干渉チェック後の結果を全体表示から問題個所をズームインして示すアニメーション表現により、施工の問題個所を施設の全体像から把握しやすくなった。時間軸を考慮した4次元シミュレーションでは、従来のOffice ProjectとPrimaveraに加え、CSVファイル型式もサポート。さらに、今バージョンからAutoCADやRevitと同じSteeringWheelsとViewCubeインターフェイスが提供され、3次元モデルのナビゲーションがほかのオートデスク製品と同じ操作で行えるようになった。
●Autodesk 3ds Max Design 2010
Autodesk 3ds Max Designは、3次元アニメーションソフトAutodesk 3ds Maxの機能をベースに、建築業や製造業でのデザインビジュアライゼーション制作に特化したCGツール。Autodesk FBXファイルフォーマットにより、ジオメトリ、ライト、マテリアル、カメラデータをRevitから素早く、正確に読み込むことができる。
新バージョンでは、新たに開発されたグラファイト モデリング・テクスチャリング・システムを搭載。ポリゴンモデル制作のための100以上のモデリング用クリエイティブツールを操作が容易なリボンインターフェイスから提供することで、繰り返していた操作や、作業の負荷を低減する。また、Review 3テクノロジにより、従来、レンダリングしなければ表現できなかったソフトシャドウや露出制御、アンビエントオクルージョンのイメージを、操作画面上でも高い画像品質で確認できるようになった。
■価格と出荷開始日
AutoCAD Revit Architecture Suite 2010:819,000円/2009年6月10日(水)
AutoCAD Revit Structure Suite 2010:918,750円/2009年6月12日(金)
Autodesk Navisworks 2010:383,250円~/2009年5月21日(木)
Autodesk 3ds Max Design 2010:515,550円/2009年5月15日(金)
※Revit Architecture、Revit Structure、3ds Max Designはスタンドアロン製品の価格
■問合せ先
オートデスク

