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大阪市は1月7日、第23回大阪市ハウジングデザイン賞の受賞作2作品を発表。大賞を「The Kitahama」(写真1)、特別賞を「豊崎長屋」(写真2)がそれぞれ受賞した。

thekitahama3.JPG写真1:大賞を受賞した複合型超高層集合住宅「The Kitahama」(三菱地所設計一級建築士事務所、日本設計関西支社一級建築士事務所、鹿島建設一級建築士事務所、長谷工コーポレーション大阪エンジニアリング事業部一級建築士事務所)。低層部の多様な都市機能や、屋上庭園とともに地上50メートルに設置された居住者専用エントランスホールなどの充実した共用施設の配置のほか、高強度コンクリート、制震、スケルトン・インフィル、エコキュートの採用による長寿命化や省エネルギーに向けた工夫などが総合的に高く評価された


toyosakinagaya2.jpg写真2:特別賞を受賞した「豊崎長屋」(大阪市立大学都市研究プラザ+竹原・小池研究室)は、80年以上前に建設された木造長屋を改修した集合住宅。大阪の居住文化を継承するだけでなく、現代の居住ニーズも考慮されている。長屋群全体は国の登録有形文化財となっており、事業の文化的価値に加えて、改修工事が大学の研究プログラムの一環として組み込まれ、多数の学生が参加していることも本事業の大きな特徴である


同賞は、大阪市内に建設された、魅力ある良質な都市型集合住宅を表彰するもの。受賞した住宅には大阪市ハウジングデザイン賞の銘板が取り付けられる。

審査対象は大阪市内でおおむね過去5年以内に建設された民間の集合住宅。毎年6月ごろに推薦作品が公募され、大阪市ハウジングデザイン賞審査委員会の現地審査を経て選考される。審査の基準は主に下記の7点。


・市民の多様なニーズや地区の特性に対応した水準の高い住宅であること
・外観デザイン、配置計画、住戸計画等に優れ、魅力ある住宅や住環境となっているもの
・新しい技術の開発や斬新なアイデアの導入等により、快適な住空間が形成されているもの
・人にやさしいすまいづくりの観点から、適切な配慮がなされているもの
・既存住宅を有効に活用し、優れた改造等が行われているもの
・維持管理が適切に行われ、住宅や住環境が良好に保たれているもの
・その他、住宅や住環境に関して優れているもの


107件にのぼった本年度の審査対象物件の中から、今回は複合型超高層集合住宅(The Kitahama)と木造長屋の再生住宅(豊崎長屋)が受賞作品に選定された。都心居住における異なる方向性を示すこの両作品は、目指す居住空間やライフスタイルは異なるものの、ともに明快なコンセプトをもっており、実現された空間も質の高いものであった。

※過去の受賞作品はこちら

【審査委員】
委員長:高田光雄(京都大学大学院教授)
委員:狩野忠正(大阪芸術大学大学院教授)、大森敏江(甲南女子大学教授)、中島節子(京都大学大学院准教授)、難波里美(難波不動産鑑定代表取締役)、八野行正(住宅金融支援機構近畿支店長)、藤井俊樹(日本放送協会大阪放送局編成・美術チーフディレクター)

【写真提供】
大阪市都市整備局企画部民間住宅助成担当