『笑う沖縄--「唄の島」の恩人・小那覇舞天伝』

  warauokinawa.jpg笑顔と唄が溢れる沖縄の今はこの男なくして語れない

 終戦前後、戦禍で傷ついた沖縄の人々の心を唄と笑いで癒し、希望をともした人物がいた。

 小那覇舞天(オナハ・ブーテン 1897-1969)。後に、「沖縄のチャップリン」と呼ばれる男である。50代以上の沖縄の人であれば、その名前を聞くだけで、まず間違いなく笑みがこぼれる。歯科医でありながら、稀代のボードビリアン、脚本家兼芸能プロデューサー、作詞・作曲家、名司会者の顔をもつ人物であり、登川誠仁、照屋林助ら沖縄芸能の巨匠たちの師匠でもある。終戦前後から本土返還までの閉ざされた時代の沖縄を、唄と笑いで満たした彼の実像は、しかし驚くほど知られていない......。

  大宅賞候補作家が丸2年の歳月をかけ、今の華やかな沖縄芸能の土台を築き上げた男の知られざる生涯を初めて描いた、渾身のノンフィクション。
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<目次>
プロローグ
第1章 封印された「笑い」の記憶
第2章 不遇と偶然
第3章 差別、東京、浅草の風
第4章 戦争の落とし子
第5章 踊る歯科医
第6章 収容所が輝いていた時
第7章 沖縄芸能の復興
第8章 沖縄の孤立、舞天の孤独
第9章 再出発--弱き者たちへ
第10章 ラジオの時代、舞天の時代
第11章 フォーシスターズに託した夢
エピローグ
あとがき
参考文献
<著者紹介>
曽我部 司(そがべ つかさ)
1958年札幌市生まれ。ノンフィクション作家。94,95年に旧ユーゴスラビアの民族紛争を取材。95年よりプラハと札幌で活動し、2000年『ホッケー69--チェコと政治とスポーツと』(TBSブリタニカ)で第9回開高健奨励賞を受賞。近著『北海道警察の冷たい夏』(講談社文庫)では、覚醒剤の使用で拳銃摘発のエースと言われた警部が逮捕された事件の深層を抉り、警察組織の腐敗を解き明かして話題に。
<書誌情報>
タイトル:笑う沖縄--「唄の島」の恩人・小那覇舞天伝
著者:曽我部 司
定価:本体1800円+税
版型:四六版
ページ数:328
発行年月:2006.11
ISBN978-4-7678-0598-8

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