くらべてわかる世界の美しい美術と建築
定価 | 2,800円+税 |
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著者名 | 五十嵐太郎 |
ページ数 | 230 |
判型 | A4判 |
発行年月日 | 2015/10/29 |
ISBN | 9784767820637 |
くらべてわかる世界の美しい美術と建築
内容・概要
名建築のみかたが分かる。美術(絵画・彫刻など)の鑑賞方法も分かる。
美術と建築の共通点が分かることで
町でも美術館でも、もっと深く楽しむことができる!
本書は、「美術」と「建築」を比較しながら、
両方の入口から相互に読み解いていくものです。
2つのジャンルは、いずれも視覚芸術であり、
多くの共通点をもっています。
第1 章では、古代のエジプトやギリシアから
20世紀のアール・デコやミニマリズムまで、
「様式」という切り口から、見開きの単位で
美術と建築を左右に並べています。
ここでは美術と建築の、同時代における共通性が
見て取れるでしょう。
第2章では、絵画に描かれた建築をとりあげています。
実在する建築を絵画ではどのように変容しているか、
あるいは非実在の建築のイメージなど、
美術における建築的な想像力をたどります。
第3章では、さらに建築の部位をクローズ・アップ。
絵画と窓をテーマにフェルメールの「牛乳を注ぐ女」はじめ
興味深い作品とその鑑賞方法を紹介しています。
最後の第4章では、時代性や具体的なモチーフではなく、
抽象的な手法のレベルにおいて、どのように美術と建築を
相互に参照できるかを試しました。
各章は、書物の上の展覧会としても楽しんでいただけるでしょう。
目次
1 年代別、美術と建築の様式
[古代エジプト]王のための美術と建築
[古代ギリシア]神殿と彫刻
[古代ローマ]住宅と壁画
[ビザンチン]なまめかしく輝くモザイク
[イスラーム]アイデンティティを示す幾何学装飾
[ロマネスク]枠組みの法則
[ゴシック]闇の中で光る巨大なスクリーン
ほか
2 美術のなかの建築
[1]スクロヴェーニ礼拝堂とジョット
[2]イタリア中世都市
[3]円形神殿のイメージ
[4]ねじれ柱
[5]古典主義
[6]コロッセオに接ぎ木して、バベルの塔を想像する
[7]螺旋階段
ほか
v 3 劇的に演出する絵画と窓
[絵画のなかの建築部位]ロンデル窓
[17世紀オランダ絵画と窓1]採光の場としての窓辺
[17世紀オランダ絵画と窓2]開口の向こうに折り畳まれた空間
ほか
4 表現・形態操作の手法を学ぶ
[構成1]透視図法による絵画と建築空間
[構成2]光が差し込む
[構成3]ねじれながら、上昇する
[構成4]対の構成
[構成5]中心の構造体に付随する集合体
[構成6]ひだという表層のデザイン
[構成7]隠されたものを見せる
ほか