東京の美しい洋食屋
定価 | 1,600円+税 |
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著者名 | 井川 直子 |
ページ数 | 200 |
判型 | A5判 |
発行年月日 | 2020/06/30 |
ISBN | 9784767827483 |
東京の美しい洋食屋
内容・概要
――そしてひと握りの人のためだった洋食は、街の人の、日々のご馳走になった。
オムライス、ビーフシチュー、海老フライ、ナポリタン。
日本で独自の発展を遂げた洋食は、2020年の今こそ、世界に胸を張って伝えたい食文化。
『昭和の店に惹かれる理由』『変わらない店』の著者が東京・横浜の名店三二軒を丹念に取材し、美しい写真とともに紹介する一冊。
日本人は西洋に憧れて、あるいは必要に迫られて
行ったこともない国の料理を勉強し、想像し、再現した。
けれど、食べるのは日本人。ごはんの国の人々だ。
ごはんへのなみなみならぬ欲求、食べ手の嗜好に合わせたいという気持ち、
そしてアクは丁寧にすくうような国民気質。
これらによって洋食は、日本独特の育ち方をした。
世界のどこにもない料理、だけど、世界をちゃんと尊敬している料理だ。
(十章 ごはんの国のクリエイション より)
目次
著者:井川直子
文筆業。料理人、生産者、醸造家など、食と酒にまつわる「ひと」と「時代」をテーマにした取材、エッセイを執筆。著書に『変わらない店 僕らが尊敬する昭和』(河出書房新社)、『昭和の店に惹かれる理由』『シェフを「つづける」ということ』(以上ミシマ社)、『僕たち、こうして店をつくりました』『イタリアに行ってコックになる』(柴田書店)。2019年に私家版『不肖の娘でも』(リトルドロップス)も上梓。雑誌ではdancyu「東京で十年」、料理 通信「新米オーナーズ・ストーリー」、d LONG LIFE DESIGN「つづく店のやさしさ」、食楽「地球は女将で回ってる」を連載中。