ま～るい魚図鑑

内容・概要

読めば心もま~るくなる!
癒し度満点の「ま~るい魚」だけを集めました。

ま~るい体では、流線形の魚のように素早く泳ぐことはできません。
弱肉強食の水中で生き残るためには、岩や海藻の近くでじっと身を隠したり、
自分の体を膨らませたり、さまざまな工夫をしているのです。
かわいらしい姿の裏に隠された苦労を知れば、一層愛らしく思えてくるでしょう。

魚にとって「まる」は、身を守る術にもなります。
まるい模様で敵を威嚇したり、まるいお腹で子育てをしたり――。

本書は、数多くの新種を発表してきた世界的なフグ博士が、
まるい体やまるい模様、まるいパーツなど、「まる」というキーワードから、
日本の魚の魅力に迫る新しい図鑑です。

目次

■もくじ
Part 1 ま~るい体に魅せられて
Part 2 真正面から愛でたい丸顔の魚
Part 3 卵に小判――。まるにも色んなバリエーション
Part 4 鮮やかなまるい柄に目を奪われる
Part 5 こんなところにも! もっと深堀りまるい世界


■著者紹介
松浦啓一(水産学博士/国立科学博物館名誉研究員)
東京水産大学水産学部増殖学科卒、北海道大学大学院水産学研究科博士課程修了。専門は魚類学。79年国立科学博物館動物研究部研究官となり、室長、動物研究部長などを務める傍ら、東京大学大学院理学系研究科助教授、同教授を兼任。国内外のさまざまな地域で魚類を採集・研究し、多くの論文を発表。さらに、日本魚類学会会長、日本分類学会連合代表、地球規模生物多様性情報機構(GBIF)副議長などを歴任し、海の環境についても言及してきた。