百人一首 解剖図鑑

定価 1,600円+税
著者名 谷 知子
ページ数 192
判型 A5判
発行年月 2020/12
ISBN 9784767828374

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百人一首 解剖図鑑

内容・概要

天才歌人・藤原定家はなぜこの100人・100首を選んだのか

『百人一首』を通じて百種類の心にふれていると、
感情が自然と形づくられていく感覚を覚えることがある。
しかも、教えられるというのではなく、
ゆったりとある方向に誘われていくのだ。
これは、あくまでも芸術の力で、
絵画や音楽によって心が形づくられたり、
感動で涙がこぼれるという経験に近い(本書はじめにより)

本書は、100首の和歌、上の句・下の句それぞれを完全図解。
見るだけで歌に込められた思いを理解できます。
さらに100人が生きた飛鳥・奈良・平安・鎌倉時代の
歴史と暮らしを学べます。

『百人一首』のみならず、和歌や古典文学の入門書と
してもオススメの1冊です。


著者について
谷 知子(たに・ともこ)
フェリス女学院大学文学部日本語日本文学科教授
1959年、徳島県生まれ。大阪大学文学部国文学科卒、
東京大学大学院博士課程単位取得。博士(文学)。
専攻は和歌文学。九条家を中心とした新古今時代の和歌をはじめ、
和歌から天皇を論じる研究も行っている。
著書に『中世和歌とその時代』(笠間書院)
『和歌文学の基礎知識』『天皇たちの和歌』『古典のすすめ』(角川選書・KADOKAWA)
『ビギナーズ・クラシックス日本の古典 百人一首(全)』
『カラー版百人一首』(角川ソフィア文庫・KADOKAWA )など多数。

目次

序章

・5分で分かる百人一首
・百人一首の成立
・百人一首の氏族たち
・身分が分かれば社会が見える
・和歌に詠まれた名所「歌枕」

1章:飛鳥・奈良時代

・天智天皇 秋の田の
・持統天皇 春過ぎて
・柿本人麿 あしびきの
・山辺赤人 田子の浦に
・猿丸大夫 奥山に
・中納言家持 鵲の
・安倍仲麿 天の原

2章:平安時代前期(律令期)

・喜撰法師 わが庵は
・小野小町 花の色は
・蝉丸 これやこの
・参議篁 わたのはら
・僧正遍昭 天つ風
・陽成院 筑波嶺の
・河原左大臣 陸奥の
・光孝天皇 君がため
・中納言行平 立ち別れ
・有原業平朝臣 ちはやぶる
・藤原敏行朝臣 住の江の
・伊勢 難波潟
・元良親王 わびぬれば
・素性法師 今来むと
・文屋康秀 吹くからに
・大江千里 月見れば
・菅家 このたびは
・三条右大臣 名にし負はば

3章:平安時代中期(摂関期)

・貞信公 小倉山
・中納言兼輔 みかの原
・源宗于朝臣 山里は
・凡河内躬恒 心あてに
・壬生忠岑 有明の
・坂上是則 朝ぼらけ
・春道列樹 山川に
・紀友則 ひさかたの
・藤原興風 誰をかも
・紀貫之 人はいさ
・清原深養父 夏の夜は
・文屋朝康 白露に
・右近 忘らるる
・参議等 浅茅生の
・平兼盛 忍ぶれど
・壬生忠見 恋すてふ
・清原元輔 契りきな
・権中納言敦忠 逢ひ見ての
・中納言朝忠 逢ふことの
・謙徳公 あはれとも
・曾禰好忠 由良の門を
・恵慶法師 八重葎
・源重之 風をいたみ
・大中臣能宣朝臣 御垣守
・藤原義孝 君がため
・藤原実方朝臣 かくとだに
・藤原道信朝臣 明けぬれば
・右大将道綱母 嘆きつつ
・儀同三司母 忘れじの
・大納言公任 滝の音は
・和泉式部 あらざらむ
・紫式部 めぐり逢ひて
・大弐三位 有馬山
・赤染衛門 やすらはで
・小式部内侍 大江山
・伊勢大輔 いにしへの
・清少納言 夜をこめて
・左京大夫道雅 今はただ
・権中納言定頼 朝ぼらけ

4章:平安時代後期(院政期)

・相模 恨みわび
・前大僧正行尊 もろともに
・周防内侍 春の夜の
・三条院 心にも
・能因法師 嵐吹く
・良暹法師 さびしさに
・大納言経信 夕されば
・祐子内親王家紀伊 音に聞く
・権中納言匡房 高砂の
・源俊頼朝臣 憂かりける
・藤原基俊 契りおきし
・法性寺入道前関白太政大臣 わたの原
・崇徳院 瀬をはやみ
・源兼昌 淡路島
・左京大夫顕輔 秋風に
・待賢門院堀河 ながからむ
・後徳大寺左大臣 ほととぎす
・道因法師 思ひわび
・皇太后宮大夫俊成 世の中よ
・藤原清輔朝臣 ながらへば
・俊恵法師 夜もすがら
・西行法師 嘆けとて
・寂蓮法師 村雨の
・皇嘉門院別当 難波江の
・式子内親王 玉の緒よ
・殷富門院大輔 見せばやな
・後京極摂政前太政大臣 きりぎりす
・二条院讃岐 わが袖は

5章:鎌倉時代
・鎌倉右大臣 世の中は
・参議雅経 み吉野の
・前大僧正慈円 おほけなく
・入道前太政大臣 花さそふ
・権中納言定家 来ぬ人を
・従二位家隆 風そよぐ
・後鳥羽院 人もをし
・順徳院 百敷や

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