最高に楽しい[間取り]の図鑑 新装版

定価 1,800円+税
著者名 本間至
ページ数 248
判型 B5判
発行年月 2022/01
ISBN 9784767829760

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最高に楽しい[間取り]の図鑑 新装版

内容・概要

バランスのとれたプランは、それがどんな暮らし方をしていても、
居心地のよい暮らしが読み取れてくる。(あとがきより)-
150軒以上の住宅設計を手掛けてきた建築家・本間至の
「住まいの間取り」のセオリーとは?

心地よい住まいの理由は、間取りにある。ストレスを感じることなく、
安心感を得られる間取りの工夫がある。住まいの間取り図鑑の決定版、
堂々復刊! !

「『間取り』を考えることは、家のなかでの日々の暮らしに思いを
寄せることが、最初の一歩になる。
たとえば帰宅した際の玄関廻りでの動き。照明のスイッチに手を
伸ばし、靴を脱ぎ、スリッパを履いたら、どの部屋に向かうのか。
玄関には、靴、スリッパ、傘、もしかしたらコート掛けも必要かも
しれない。出掛けの際には、靴を履いた自分の姿を見る鏡があると
便利かもしれない。
同様のことを、それぞれの部屋、そしてスペースでも考えることに
なる。さらに、部屋とスペースのつながりも、暮らしのなかでの
作業性の良し悪しに大きく関わってくる。
このつながりを「生活動線」と言い換えることもある。つまり、
「間取り」を考えることとは、暮らしのなかでの作業を考えながら、
「生活動線」を自分の生活にあったものとしてつくり出していくことに
ほかならない。」(新装版はじめにより)


■目次■
新装版にあたって
はじめに
第1章 それぞれの「場所」から「間取り」を考える
01 人を迎え入れるエントランスと玄関
エントランスが庭に/植栽に囲まれて/奥へと引き込む/
オープンガレージ/坪庭を誘い込む/溜まりをつくる/外階段で2階へ/
敷地と結ぶ階段/インナーガレージと共有する/シュークロークを
経由する/玄関で分かれる2世帯/2方向からのアクセス/玄関から
ガレージ/ミニマムサイズ
02 キッチンは生活動線から考える
パントリーを経由して/裏階段で2階キッチン/キッチンへの裏動線/
サニタリーへの回遊動線/クローズドのキッチンは回遊に/
配膳はハッチ経由で/家事回遊動線の一部に/両方にアクセス/
回遊の中心
03 家事コーナーはどこに置く
小さな書斎/ダイニングの一角に/家事の動線上に/キッチンの一部に
04 階段の位置がプランを決める
階段室を吹抜けに取り込む/階段を回遊/左右に分かれる/リビングイン/
ガラスのスクリーン
05 廊下にも存在感を
建具を開ければ一体に/廊下は子供室の前室/吹抜けに面した廊下は
書斎コーナー
06 サニタリーは、くつろぎと使い勝手を両立させる
1階テラスと一体/2階テラスは実用も兼ねる/庭を見る/3階にサニタリー/
動線の一部
07 トイレの位置は一考にあたいする
洗面室からアクセス/洗面室と共有/2方向から/階段室への小窓/
キッチンを通る/回遊動線上に/手洗いコーナーと並んで
08 子供室は個室化しない
吹抜けとつながる/つながる/前室をもつ
09 あなたにとって和室の用途は……?
気持のゆとり/宿泊室にも使う/寝室は和室で/リビングとのつながり/
小屋裏利用
10 寝室と収納スペース、その関係
サニタリーとつながる/ほかのスペースを経由する/2つの部屋から/
夫婦別室/収納は回遊動線/隣はウォークインクロゼット/ウォークインと
壁収納
11 地下室には採光と通風のドライエリアを
多目的室をつくる/静かな個室/2つのドライエリア/半地下をつくる
12 テラスやバルコニーは外のリビング
小さなテラス/大きなテラス/ウッドテラス/囲われたテラス/庭と一体に
なる/1階の屋根がテラス
13 LDKの位置関係いろいろ
建具で仕切る/ワンルームにも場を/小さくつくる/ずれてつながる/
LDのほどよい関係/使い方次第で/ワンルームにコージーなキッチン
14 仕事・趣味のスペースをもつ
廊下が仕事場/小さな仕事場/個室/共存する/書斎コーナーが隣接する/
コージーなスペース

第2章 「間取り」から読み取る
01 風の流れ
小さな穴をつくって/さり気なく流れる/上下の温度差を利用して
02 光の流れ
室内干しを意識して/経由しながら流れる/移動空間を明るく
03 抜けをつくる
ワンルームの軸線/階段・廊下の抜け/引戸を開けると
04 場を仕切る
収納で仕切る/通路(廊下・階段・玄関)と仕切る/ワンルームを仕切る
05 吹抜けの効用
外-内・内-外の関係をつくる/元の位置に戻る/気配を伝える小さな吹抜け

第3章 「間取り」の基本は「暮らし」から
01 小さく住む心地よさ
02 3階にLDKの選択肢
03 快適な2階LDK
04 「地に足が着いた」1階LDK
05 細長い敷地には坪庭を
06 変形敷地は敷地なりにつくる
07 上に伸びるか下に沈むか
08 中庭・テラスで外を取り込む
09 回遊プランは楽しい
10 家族をつなぐ2つの階段
11 2世帯(多世帯)の安心感
12 お互いに快適、親との同居
あとがき
新装版あとがき