1%の才能

定価 1,500円+税
著者名 橋本 英郎
ページ数 224
判型 四六
発行年月 2023/12
ISBN 9784767832333

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1%の才能

内容・概要

元サッカー日本代表・橋本英郎、初の著書。
サッカー界きっての頭脳派が明かす、
才能がなくてもプロとして成功できる思考法

プロの世界で成功できる選手は「規格外の才能をもつ選手」と「精神力と思考力のある選手」の2種類だと橋本氏は定義しています。

橋本氏自身は完全に後者で、育成年代では「誰もプロになれるとは思っていなかった」フィジカルも技術も並の選手でしたが、考え続けることでガンバ大阪で遠藤保仁や稲本潤一とコンビを組み、オシムが指揮する日本代表にまで上り詰めました。

「100人中最下層だった僕が日本代表になれた理由」

自分よりも才能豊かな選手が次々とフェードアウトしていくなかで、なぜ橋本氏は生き残れたのか。本書で多く語られるのは成功体験ではなく挫折体験です。

特別な武器を持たずに成功できた秘訣をお伝えすることで、かつて絶望に打ちひしがれた自分のような少年やプロを目指す選手の助けになるのではないか。
本書には著者のそんな思いが込められています。

【目次】
prologue 100人中最下層だった僕が日本代表になれた理由

■PART1 オフ・ザ・ピッチでの思考法

THINK.1 才能を見つける技術
ジュニアユースの洗礼と「イナの衝撃」/身近なライバルを見つける才能/短いサイクルで成功体験を得る/才能を見つけ、適切に伸ばす能力…など
THINK.2 「逃げる」技術
性格まで変えてしまった「できない自分」/サッカー用の自分と学校での自分/「もう一人の自分」と対話する/つらかったら「逃げて」いい…など
THINK.3 サッカーを考える技術
ボランチは味方に囲まれた「楽なポジション」/プレーにおける思考力と準備/映像で振り返るのが苦手な理由/いつ考えるか?…など
THINK.4 プロとして成功する技術
練習生としてスタートしたプロ生活/大学入試を優先させた前代未聞のルーキー/チャンスは運もつかむのは自分/大谷翔平がゴミを拾う理由/夢ですらなかった日本代表/オシムさんの視線に耐え切れず逃げた日…など
THINK.5 サッカーだけでなく「人生」を考える技術
早いうちからサッカーに全振りする危険性/勉強でも味わった大きな挫折/勉強しておいてよかったこと/常に保険を用意していた/「アスリートのセカンドキャリア問題」の問題点…など

■PART2 オン・ザ・ピッチでの思考法

THINK.6 考えてプレーする技術
生き残る術を教えてくれた「ポジショニング」/隣にいた「お手本」遠藤保仁のすごみ/考えるストライカー・大黒将志/選手生命の危機を救った「オシムの言葉」/考えてプレーすると見えてくる世界…など
THINK.7 チームを勝たせる技術
ボールを持っていなくても勝利に貢献できる/ラモス、カズより武田を目で追いかけた少年時代/声でわかる味方との距離感/よく通り伝わるヤットのコーチング…など
THINK.8 試合を「支配」する技術
試合の主導権を握るために必要なこと/局面を変えるプレーとは?/ピッチの中の「慌てている」場所を探す/チャビはその場で考えていない/試合開始10分以内に相手を丸裸にするオシム流スカウティング…など
THINK9 相手と駆け引きする技術
衝撃的だった小笠原満男との出会い/「追いタックル」で勝負が決まる本山雅志との攻防/サッカーはフライングができる競技/セカンドボールを奪う秘訣は「先読み」
THINK.10 サッカーを楽しむ技術
「観察」でピッチの中から戦況を変えられたヴァンフォーレ甲府戦/サッカーを続ける難しさ/自己肯定感とチャレンジのバランス/「人に優しく」の本当の意味…など

■PART3 オールアラウンド・ザ・ピッチでの思考法

THINK.11 努力は必ず報われるのか? 真の文武両道とは?
誰もが持つ「1%の才能」/努力は必ず報われるのか?/サッカーが「主」で勉強が「副」ではなかった/勉強とスポーツを分けない本当の「文武両道」…など

【著者プロフィール】
橋本英郎(はしもと・ひでお)
1979年5月21日、大阪府生まれ。ガンバ大阪のアカデミーを経て、1998年にトップ昇格。練習生からプロ契約を勝ち取り、不動のボランチとしてJ1初制覇、アジア制覇などガンバ大阪の黄金期を支えた。その後、2012年にヴィッセル神戸、2015年にセレッソ大阪、2016年にAC 長野パルセイロ、2017年に東京ヴェルディ、2019年にFC 今治に移籍してプレーし、2022年おこしやす京都AC に選手兼ヘッドコーチとして加入。現役選手としてプレーしながら、Jリーグ解説者、サッカースクール・チーム運営など幅広く活動。日本代表としては国際A マッチ・15試合に出場。2023年1月に引退を発表。25年間の現役生活に終止符を打った。