都市の「見える化」でまちが変わる
定価 | 2,500円+税 |
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著者名 | 小林正美 (著), 明治大学都市建築デザイン研究室 (著), 泉山塁威 (著) |
ページ数 | 136 |
判型 | A4変 |
発行年月日 | 2024/03/19 |
ISBN | 9784767832760 |
都市の「見える化」でまちが変わる
内容・概要
まちづくりを学びたいすべての人へ
地域活性化に役立つ!
10のシミュレーションで地域のポテンシャルを読み解くための書籍
地域の特徴(建物用途の雑多性・街のシークエンス・都市や空間の回遊行動・建物集積や
公開空地など)をシミュレーションで可視化することで、合理的かつ効率的に
都市・建築デザインに生かす手法を学べる実務書です。
また、著者が大学で6年かけて教えている都市を読み解くため都市理論の基礎を1冊に集約。
行政や地方自治体、ディベロッパー、設計事務所、建築学生など、まちづくりに携わる人のバイブルとなる書籍です。
■Contents
総論 地「敷地内」の計画論から、運動論としてのまちづくりへ
第一章 都市を読み解くための5つのキーワード
1. 記号論的考え方
1-1 アイデンティティーを探るための交換テスト
1-2 差異面という指標
2. 視覚とシークエンス
2-1 視覚による認知
2-2 光源投射法による視覚
3. 都市における人間の行為と多用途性
3-1 都市における回遊動線
3-2 変化する人間の行為と対応する空間
4. GIS による都市の見える化
都市の情報をレイヤ化する
5. 市民参加による「まちづくりデザイン」
5-1 アーバンインターベンションとシャレットワークショップ
5-2 将来ビジョンの共有とエリアマネジメント
第二章 10のシミュレーションで都市を「見える化」する
1. 街並みの形態における交換テスト
景観の価値を見える化する
2. 差異による景観分析
2-1 差異面による街並み景観のシミュレーション
2-2 差異面による景観色差のシミュレーション
3. 光源投射法による「見える」シークエンス
3-1 街路空間の視覚シークエンスを見える化する
3-2 建物の透過性と空間シークエンスを見える化する
4. 点群による空間記述とシークエンスの分析
4-1 建物の内部空間の視覚シークエンスを見える化する
4-2 街路空間の視覚シークエンスを見える化する
4-3 建物の内部空間の色彩を見える化する
5. ユビキタス情報による人間の行動軌跡
5-1 下北沢における行動軌跡を見える化する
5-2 高梁市における行動軌跡を見える化する
6. 都市における建物用途の「雑多性」と地域の特徴
建物用途の「雑多性」を見える化する
7. GIS による都市分析
7-1 建物類型の集積度を見える化する
7-2 都市のグレインを見える化する
8. 公開空地の利用度と集積度
8-1 公開空地の利用度を見える化する
8-2 オープンスペースの分布を見える化する
9. 東京都における超高層開発の分布予測
超高層開発の分布を見える化する
10. 市民参加とエリアマネジメント
エリアマネジメントの育成プロセス
第三章 シミュレーションを生かしたまちづくりの実践
1. 登戸土地区画整理のためのデザインガイドライン
模型・景観シミュレーション・GIS で将来ビジョンを見える化する
2. 横須賀市における眺望景観ガイドライン
眺望や景観を3Dモデルで見える化する
3. 岡山県高梁市における歴史的街並みの保存と再生
市民との協働プロセスを見える化する
4. 東京都下北沢地区の道路問題とまちづくり支援
「対立」から「対話」への転換
5. 兵庫県姫路駅前のまちづくりの実践
市民参加による駅前広場の整備とエリアマネジメント
おわりに
明治大学理工学部建築学科
都市建築デザイン(小林正美)研究室 卒業生リスト
研究室が発表した関連論文
【著者】
小林 正美
Masami Kobayashi
明治大学理工学部教授 工学博士
建築家/都市デザイナー
1954 年東京生まれ。東京大学大学院修士課程修了の後、丹下健三・都市建築設計研究所勤務。
フルブライト奨学金にて米国留学し、ハーバード大学大学院修士課程修了。
帰国後、東京大学大学院博士課程修了。明治大学理工学部専任講師、助教授を経て現職。
ハーバード大学客員教授(2002)
カリフォルニア大学バークレイ校客員研究員(2007)
NPO 法人「まちづくりデザインサポート」理事長
アルキメディア設計研究所 主宰
東京都台東区景観審議会会長、川崎市横須賀市景観審議会会長
専門は建築設計および都市デザイン論。「シャレットワークショップ」の手法に
より全国各地でまちづくり活動に参加。東京の下北沢地区、岡山県高梁市、
兵庫県姫路市などの都市デザインを具体的に手掛ける。明治大学では、
本邦初の完全英語による建築教育プログラム(IAUD)を開設し、
国際的に活躍する専門家を育成している。