金田一耕助の間取り
| 定価 | 2,500円+税 |
|---|---|
| 著者名 | 木魚庵(文) 本間至(絵) |
| ページ数 | 256 |
| 判型 | A5判 |
| 発行年月日 | 2026/06/19 |
| ISBN | 9784767835846 |
金田一耕助の間取り
内容・概要
金田一耕助は、横溝正史のミステリに登場する名探偵である。
金田一耕助が活躍したのは、日本が戦争へと突入する直前の昭和12年から、戦後の復興期を経て高度経済成長期に至る昭和48年までの、およそ30数年にわたる。
事件の舞台となるのは、岡山や信州など地方の名家、戦争で街も人の心も壊された東京の焼け跡、新興住宅街などである。そこに登場する建物もまた、江戸時代から続く屋敷やマンモス団地、私財を投じて建立した三重塔など時代も様式も実に様々だ。本書では、それら建築物の間取りや来歴を考察しながら紹介していく。
「はじめに」より
婚礼の夜、新郎新婦が血に染まった亡骸となって発見された離れ座敷――『本陣殺人事件』
八人の落武者惨殺の伝説を背負い、「八つ墓村」と呼ばれるようになった村に建つ屋敷――『八つ墓村』
犬神財閥の創始者が永眠し、一族が集められた屋敷で幕を開ける連続殺人――『犬神家の一族』
秘密の設計が施された豪邸・名琅荘で起こる、あまりにも悲惨な事件――『迷路荘の惨劇』
世田谷区に建てられたばかりの日の出団地で、住民を中傷する怪文書が出回りはじめる――『白と黒』
閉ざされた村、一族が集う屋敷、秘密を抱えた部屋。
『金田一耕助の間取り』は、名探偵・金田一耕助が歩いた事件現場を、「間取り」「建築」という視点から読み解く、異色の横溝ミステリ案内である。
金田一耕助勉強家の木魚庵氏と一級建築士の本間至氏が、金田一耕助シリーズの中から13の事件、そして金田一が住まいとして暮らした建物について徹底考察。間取りの細部に至るまで入念に読み解き、緻密に設計・復元した。
空間を読み解くことで、金田一耕助の推理、そして横溝正史の巧みな物語設計が、これまでとは異なる角度から浮かび上がる。
横溝ファンはもちろん、建築好き、間取り好き、物語の舞台を想像するのが好きな読者の知的好奇心を刺激する一冊。
金田一さん、この家の謎が解けますか?
文 木魚庵(もくぎょあん)
金田一耕助勉強家を自称。著書に『金田一耕助語辞典 名探偵にまつわる言葉をイラストと豆知識で頭をかきかき読み解く』(誠文堂新光社)。ほか『金田一耕助The Complete』(メディアファクトリー)、『横溝正史研究』(戎光祥出版)、『別冊太陽 探偵小説の鬼 横溝正史』(平凡社)、『公式 角川文庫横溝正史カバー画集』(KADOKAWA)などに横溝正史・金田一耕助関連の記事を執筆。
絵 本間至(ほんま いたる)
1956年東京生まれ。一級建築士。1979年日本大学理工学部建築学科卒業。1986年まで林寛治設計事務所で実務を通し住宅設計を学ぶ。独立後、本間至/ブライシュティフト(一級建築士事務所)を設立し、150軒以上の住宅の設計を手がけ、暮らしやすい間取りをつくる住宅設計者として高い評価を得ている。
主な著書に、『最高に楽しい[間取り]の図鑑』『本間至の住宅デザインノート』『小さな家の間取り解剖図鑑』『最高の住宅をデザインする方法』『いつまでも快適に暮らす住まいのセオリー101』『間取りの解剖図鑑』『住宅ディテール大全』(すべて小社刊)などがある。
目次
壱番目の事件 本陣殺人事件
弐番目の事件 獄門島
参番目の事件 黒猫亭事件
肆番目の事件 八つ墓村
伍番目の事件 犬神家の一族
陸番目の事件 迷路荘の惨劇
柒番目の事件 女王蜂
捌番目の事件 幽霊座
玖番目の事件 蜃気楼島の情熱
拾番目の事件 悪魔の手毬唄
拾壱番目の事件 三つ首塔
拾弐番目の事件 白と黒
拾肆番目の事件 病院坂の首縊りの家
拾参番目の事件 金田一耕助の住まい 上
拾伍番目の事件 金田一耕助の住まい 下
コラム壱 井出野屋旅館
コラム弐 横溝正史疎開宅











